ADHESION & PAIN
癒着とは?
痛みの「本当の原因」と六層連動操法の考え方
「揉んでもらうと楽になるのに、すぐ戻る」「レントゲンでは異常がないのに痛い」——そんな痛みの多くには、体の中の「癒着(ゆちゃく)」が関わっています。この記事では、六層連動操法の開発者・沖倉国悦(理学療法士)の考え方をもとに、癒着とは何か、なぜ離れた場所に痛みが出るのか、そして六層連動操法がどのように癒着へアプローチするのかを、図解と文献を交えて一般の方にもわかるように解説します。
解説:六層連動操法 開発者・沖倉国悦(理学療法士)
はじめに——「揉んでも戻る痛み」の正体
肩が凝ったら肩を揉む。腰が痛んだら腰をさする。誰もが当たり前にしていることです。それでも痛みがぶり返すなら、原因は別の場所に隠れているのではないでしょうか。
沖倉国悦は理学療法士として16年間、病院のリハビリの現場で「教科書どおりの施術をして一度は痛みが引いたとしても、時間がたつとまた痛みが戻ってしまうのはなぜか」という疑問を抱き続けてきました[12]。転機となったのは、ひざの激痛で歩けなかった60代の患者さん。ひざ周囲にあらゆる方法を試しても変わらなかった痛みが、肩関節を調整した瞬間に消え、患者さんが自分の足で歩き出したのです。
この経験が示していたのは、「痛む場所」と「痛みの原因」は同じとは限らない、という事実でした。そして、その原因の正体をたどっていくと、多くの場合、体の中の癒着にたどり着きます。
- 手術・ケガ・内臓の炎症のあと、修復の過程で組織同士がくっつく(癒着する)
- 癒着した場所からは攣縮(引きつれ)が生まれ、筋膜のつながりに沿ってライン状に広がる
- そのため、癒着とは一見関係なさそうな場所に痛みとして現れる
- 六層連動操法は、痛む場所ではなく癒着そのものを剥がして根本の改善を目指す手技
癒着とは何か(身近な例で)
「癒着」という言葉は、手術の説明で耳にしたことがあるかもしれません。医学的には、本来は離れて滑り合っているはずの組織同士が、炎症のあとにくっついてしまう状態を指します。
身近なたとえで言えば、ケガをしてかさぶたができ、治ったあとに皮ふが少し引きつれて残るのと同じことが、体の内側で起きているイメージです。皮ふの上なら見えますが、体の中で起きた癒着は目に見えません。だからこそ、本人も医療者も気づかないまま、何年も残り続けることがあります。
癒着が起こるきっかけは、実にさまざまです。
- 手術:帝王切開、子宮筋腫、胃や腸の手術、骨折の手術、盲腸など
- ケガ:転倒による打撲、捻挫、肉離れ、交通事故のむち打ち
- 内臓の炎症:胃潰瘍、胃腸炎、大腸炎、子宮内膜症、膀胱炎、肺炎など
- くり返す負担:同じ動作の反復で起きる小さな炎症の積み重ね
とくに手術については、開腹手術を受けた人の93%に癒着が見つかったという報告があり[1]、腹部・骨盤の手術後の癒着が慢性的な痛みや腸閉塞などの原因になることは、外科の分野では広く知られています[2][3]。沖倉が「帝王切開や子宮筋腫の治療などで腹部の手術を受けると、術後の腹膜には間違いなく癒着が起こります。ところが、そのケアが必要だという認識は、今の医療の現場にはありません」[12]と語るのは、この現実を臨床で見続けてきたからです。
炎症 → 修復 → 癒着のしくみ
癒着ができる流れは、3つの段階で理解できます。
① 炎症が起こる
手術やケガ、病気で組織が傷つくと、体はまず炎症を起こします。腫れ・熱・痛みは、体が修復モードに入った合図です。
② 修復のために組織が集まる
傷をふさぐため、体は「のり」の役目をする線維(コラーゲンなど)を傷の周りに集めます。これは正常で必要な反応です。ただし体は、どこまでが傷でどこからが健康な組織かを厳密に区別しません。修復ののりは、周囲の組織にも広がります。
③ 層と層がくっつく=癒着
その結果、本来は互いに滑り合っていた組織同士がのりづけされた状態で固まります。炎症が治まっても、このくっつきは残ります。これが癒着です。四十肩・五十肩で肩が固まっていくのも、肩関節の微細な炎症を修復する過程で組織がくっついてしまう、同じしくみです。
体は「層」でできている——六層の考え方
癒着を理解するうえで欠かせないのが、体は層でできているという見方です。筋膜は皮ふのすぐ下で全身を包む一枚のボディスーツのようなもの。浅い筋膜から骨膜までの組織は、実際には複雑に入り組み重なり合いながら、互いに滑らかに動き合っています。
フランスの外科医ギャンベルトーは、生きた人体の筋膜を内視鏡で撮影し、組織同士が細かな線維のネットワークで結ばれながら「滑る」構造になっていることを映像で示しました[4]。この滑り(滑走性)が保たれているとき、私たちの体は痛みなくしなやかに動けます。
六層連動操法は、この入り組んだつながりを深さごとに六つの層としてとらえ、どの層に癒着があるかを手で感じ取って見極めます。層と層のあいだに生じた癒着——滑らかさを失った膜のつながりを、筋膜のつながりごと丁寧にほどくことで、層本来の滑らかな動きを取り戻すのです。
研究の世界でも、筋膜の滑りが失われること(densification=密度が高まって滑らなくなること)が筋膜性の痛みに関わることが指摘されています[5]。慢性腰痛の人では、腰の筋膜の「ずれ(滑り)」が健康な人より約20%少ない、という超音波を使った研究もあります[6]。「滑らなくなった層」が痛みと結びついている——六層の考え方は、こうした知見とも重なります。
癒着から「攣縮」が生まれ、ラインとして広がる
ここからが、六層連動操法の考え方の核心です。癒着は、その場所にとどまりません。
癒着した組織は、周囲の筋膜を常に引っ張り続けます。引っ張られた筋肉や膜は、身を守るように縮こまり、攣縮(れんしゅく)——いわば「引きつれ」の状態になります。そしてこの攣縮は、筋膜のつながりに沿ってライン状に広がっていくのです。
筋膜が全身を連続したネットワークとしてつないでいることは、近年の解剖学研究で明らかになってきました。トーマス・マイヤースは、筋膜が体をいくつかの「ライン」でつないでいることを示し、なかでも体の内側を貫くディープフロントラインは、足の内側から骨盤の奥、横隔膜、首の前面、あごの奥までを一本に結んでいます[7]。こうした筋膜のつながりに解剖学的な裏付けがあることは、系統的レビューでも確認されています[8]。
東洋医学の「経絡」と重なる走行
興味深いのは、この攣縮の広がり方が、東洋医学で古くから知られる経絡(けいらく)のラインとよく似ていることです。沖倉は「西洋医学ではどうしても局所的な治療に偏りがちですが、東洋医学では体の不調が別の部位に影響するという考え方が経絡として古くから知られています。近年、筋膜が全身を連続したネットワークとしてつながっていることが明らかになり、その走行は経絡の考え方と重なる部分が多いことも分かってきました」[12]と語ります。
実際、経絡や経穴(ツボ)の走行が、体の結合組織(筋膜)の面と高い割合で重なることを示した解剖学的研究があります[9]。何千年も前から経験的に見出されていた「離れた場所同士のつながり」が、筋膜という構造で説明できるかもしれない——六層連動操法は、西洋医学の解剖学と東洋医学の経絡の両方を手がかりに、癒着から広がる攣縮のラインを読み取ります。
さらに近年は、筋膜そのものが平滑筋のように自ら収縮しうるという研究もあり[10]、「癒着した膜が周囲を引っ張り続ける」という臨床での実感を裏づける知見が積み上がりつつあります。
筋膜は一枚の「セーター」——セーター・コンセプト
この「離れた場所に引っ張りが伝わる」しくみを、筋膜リリースの世界では昔からセーターのたとえで説明してきました。全身の筋膜は、体をすっぽり包む一枚のセーターのようなもの。セーターの裾の一か所を指でつまんで引っ張ると、つまんだ場所だけでなく、肩や袖の編み目までよじれます。ロルフィングの創始者アイダ・ロルフは筋膜を「体全体を包む一枚の組織」としてとらえ[13]、筋膜リリースを体系化したジョン・バーンズは、筋膜の制限が離れた部位に引っ張りを生むことをこのセーターにたとえて説明しました[14]。
六層連動操法の考え方に置きかえると、セーターの引っかかりが「癒着」、編み目のよじれが「攣縮のライン」、そしてよじれが強く出た場所が「痛み」です。セーターのよじれを直そうとして袖だけを何度引っ張っても、裾の引っかかりが残っていればまたよじれるように、痛む場所だけをゆるめても癒着が残っていれば痛みは戻ります。だから六層連動操法は、よじれ(痛み)ではなく引っかかり(癒着)を外しにいくのです。
ただし、実際の体はセーターより複雑です。一枚の布ではなく、深さの違う層が何枚も重なり、層と層のあいだで癒着が起こります。表面のセーターを整えても、下に着たシャツがよじれたままなら動きは戻らない——この「深さ」まで見るのが、六層連動操法がセーター・コンセプトに加えた視点です。
なぜ「関係なさそうな場所」が痛むのか
攣縮がラインとして広がると、痛みはラインの末端や弱い場所に現れます。癒着そのものは奥深くにあって痛みを感じにくく、引っ張られた先の首・肩・膝・腰などが「痛い」と訴えるのです。実際の臨床では、次のような組み合わせがくり返し見られます。
- ひざの激痛 → 原因は肩関節のこわばり(開発のきっかけとなった症例)[12]
- 首の痛み・みぞおちの違和感 → 原因は足から続く深部のつながり(首には触れず足からの施術で改善)
- 膝痛 → 原因は股関節の奥の癒着
- 耳鳴り → 原因は首と背中の癒着
- 脊柱管狭窄症の坐骨痛 → 原因は喉の手術痕
- 腰痛 → 原因は胃腸の癒着やふくらはぎの癒着
これらは改善症例で動画とともに紹介しています。共通しているのは、痛む場所を何年も治療しても変わらなかったのに、癒着のある場所をゆるめた瞬間に変化が出たことです。
もう一つ、痛みが長引く理由があります。痛みが続くと神経系そのものが過敏になり、小さな刺激でも痛みを感じやすくなる「中枢性感作」という状態が起こります[11]。つまり長年の痛みは「癒着による引っ張り」と「過敏になった神経」の二重構造になっている。だからこそ、原因の癒着を取り除いて引っ張りをなくすことが、過敏さを落ち着かせる第一歩になります。
揉むと戻る理由
「マッサージに行くと楽になるのに、30分〜1時間で元に戻る」。多くの方が経験するこの現象は、癒着の考え方で説明できます。
揉む・押す・ストレッチする——こうした一般的な方法の刺激は、主に浅い層に働きます。表面の筋肉が一時的にゆるむので楽にはなりますが、深い層にある癒着はそのまま。時間がたてば、癒着が再び周囲を引っ張り、痛みは戻ります。
さらに、痛い場所を強く揉み続けることには落とし穴があります。強い刺激は組織に小さな炎症を起こし、その修復の過程で新たな癒着を生むことがあるのです。「揉むほど硬くなる」「マッサージ通いがやめられない」という状態は、こうして作られます。
- 痛む場所ではなく、癒着のある場所に
- 浅い層ではなく、癒着のある深さに
- 強い力ではなく、癒着を剥がす方向の力で
六層連動操法の施術方針——3つの強み
六層連動操法は、皮膚のすぐ下から骨膜まで幾重にも入り組んだ筋膜のつながりを深さごとに「六つの層」としてとらえ、層のあいだに生じた癒着を剥がしていく手技療法です。健康情報誌『健康365』では「皮膚から骨までの六層にわたる筋膜や骨膜の癒着や硬結を改善する独自の手技」「凝りや痛みを感じる部位から〝離れたところ〟にアプローチするのが特徴」と紹介されました[12]。その施術方針は、次の3つに集約されます。
強み① 痛む場所ではなく、原因の癒着を剥がす
まず、動きの検査と手の感覚で、どこに・どの層に癒着があるかを見極めます。そして痛む場所ではなく、その癒着に対して施術します。首の痛みに足から施術する、膝の痛みに股関節の奥から施術する——一見不思議に見えますが、攣縮のラインをたどれば、それが最短の道筋です。癒着そのものを剥がすため、施術後の変化が定着しやすく、「痛みの戻り」が起こりにくいのが最大の特徴です。
強み② テコの原理で、揉んでも届かない深部へ
深い層の癒着に、強い力でグイグイ押し込んでも届きません。届いたとしても、組織を傷めて新たな癒着を生みます。六層連動操法はテコの原理を応用し、最小限の力を深層に正確に届かせます。だから表面を強く揉むことはなく、じんわりとした圧とゆっくりした動きで、はじめての方も安心して受けられます。ご高齢の方、人工関節が入っている方、触れられるだけで痛い方にも、力と範囲を調整しながら対応できるのはこのためです。
強み③ 「検査 → 施術 → 再検査」で、その場で変化を確かめる
六層連動操法は「なんとなく気持ち良い」施術ではありません。施術の前に可動域や痛みを検査し、施術し、もう一度検査する。変化がその場で確認できなければ、癒着の場所や層の見立てを修正して、次の場所を検査します。感覚に頼らず、検査で進める——この流儀が、離れた場所にある原因を確実に見つけ出す精度を支えています。
施術で意識していること
- 癒着を「筋膜のつながりごと」まとめて剥がす。一部だけ剥がしても、つながりが残れば引っ張りは続く
- 上から下まで硬い場合は、ラインを一気にたどって取る
- 痛みを伴わない力と範囲を守り、声をかけながら進める
- 変化が見られなければ無理に続けず、適応外と判断して伝える。「無理に施術をしない」ことも施術の一部
根拠——臨床試験・解剖実習・臨床の積み重ね
「離れた場所を施術して痛みが消える」と聞くと、うさんくさく感じる方もいるかもしれません。沖倉自身、「東洋医学的な理論はどうしても敬遠されがちですし、うさんくさく思われてしまうことがあるのも事実です。だからこそ、確かなエビデンス(科学的根拠)に基づいた手技療法であることをもっと伝えていかなければならない」[12]と語っています。
医師監修の臨床試験
2019年、第三者機関による医師監修の臨床試験(被験者15名〈男性8名・女性7名、40〜59歳〉、試験番号TL49-RO-0025)を実施。痛み・可動域・筋硬度・自律神経・血流速度のすべての測定項目で有意差が認められ、有害事象は発生しませんでした。実感アンケートでは、肩の痛みが取れたと実感した人が93.3%、腰の痛みでは100%。試験実施結果報告書には「経過観察を見ても有害事象は発生しておらず、安全性に問題が無い施術である」と記されています。
人体解剖実習による検証
六層の理論は、机上のものではありません。沖倉自らが主催するハワイでの人体解剖実習で、セミナー生とともに筋膜や筋肉の構造、癒着の実物を確かめ続けています。「上から下まで一本につながっている」「癒着が隣の層を巻き込んでいる」——臨床で手に感じていたことを、実際の身体で検証する場です。
3万人の臨床と、全国70院のネットワーク
東京・表参道の治療院を拠点に3万人以上の重症患者を施術し、東京・大阪で主宰するセミナーの受講生は約3,000人。修了した治療家が全国70院の認定治療院で同じ考え方に基づく施術を行い、症例を共有しながら理論を磨き続けています。
こんな方に/受けられない場合
癒着の視点で見直したい方
- 揉んでも、その場は楽になるのにすぐ戻る
- 手術・骨折・大きなケガの経験があり、そのあとから不調が増えた
- 胃潰瘍・胃腸炎・子宮筋腫・子宮内膜症など、内臓の炎症を経験した
- レントゲンやMRIで「異常なし」なのに痛みが続く
- 痛む場所を治療しても変わらず、別の場所も痛くなってきた
- 体が硬く、ストレッチしても柔らかくならない
施術を行わない・医師の診察を優先する場合
次の場合は、施術の前に必ず医療機関で確認していただきます。
- 炎症を起こしている部位(腫れ・熱感・発赤)、リウマチなど炎症性疾患の症状が出ている時期
- 発熱を伴う痛み、安静にしていても夜間に続く痛み
- 外傷の直後の痛み、がんの既往がある場合の痛み
- 急な体重減少を伴う痛み、手足のしびれ・麻痺・排尿排便の異常
癒着は「治ったあとに残るもの」なので、炎症が起きている最中に剥がそうとするのは逆効果です。炎症期は安静を優先し、落ち着いてから癒着に働きかける——この順番を守ることも、六層連動操法の大切な方針です。
よくある質問
自分に癒着があるかどうか、どうすれば分かりますか?
癒着は自然に治りますか?
施術は痛いですか?何回くらい必要ですか?
マッサージや整体と何が違うのですか?
手術を受けたことがなくても癒着はできますか?
病院の治療とは併用できますか?
まとめ
- 手術・ケガ・内臓の炎症のあと、修復の過程で組織がくっつく「癒着」が残る
- 癒着からは攣縮が生まれ、筋膜のつながり(経絡のラインとも重なる)に沿って広がる
- そのため痛みは、癒着とは一見関係なさそうな場所に現れる。揉んでも戻るのは、原因の癒着が残るから
- 六層連動操法は、深さごとに六つの層でとらえた体の中から癒着の層と場所を見極め、テコの原理で深部に届き、癒着そのものを剥がす。検査→施術→再検査で変化をその場で確かめる
- 医師監修の臨床試験(全項目で有意差・有害事象ゼロ)、人体解剖実習、3万人の臨床がその裏付け
参考文献
- Menzies D, Ellis H. Intestinal obstruction from adhesions—how big is the problem? Ann R Coll Surg Engl. 1990;72(1):60-63.
開腹手術を受けた人の93%に癒着が見られたという報告 - ten Broek RPG, et al. Burden of adhesions in abdominal and pelvic surgery: systematic review and met-analysis. BMJ. 2013;347:f5588.
腹部・骨盤手術後の癒着がもたらす負担についての系統的レビュー - Diamond MP, Freeman ML. Clinical implications of postsurgical adhesions. Hum Reprod Update. 2001;7(6):567-576.
術後癒着の臨床的な影響(慢性痛・不妊・腸閉塞など) - Guimberteau JC, Armstrong C. Architecture of Human Living Fascia. Handspring Publishing; 2015.
生きた筋膜が「滑る」構造であることを内視鏡映像で示した研究 - Stecco C, et al. Hyaluronan within fascia in the etiology of myofascial pain. Surg Radiol Anat. 2011;33(10):891-896.
筋膜の滑りが失われる(densification)ことと筋膜性の痛みの関係 - Langevin HM, et al. Reduced thoracolumbar fascia shear strain in human chronic low back pain. BMC Musculoskelet Disord. 2011;12:203.
慢性腰痛の人では腰の筋膜の「ずれ(滑り)」が約20%少ないという超音波研究 - Myers TW. Anatomy Trains: Myofascial Meridians for Manual and Movement Therapists. 3rd ed. Churchill Livingstone; 2014.
筋膜が全身をライン状につないでいるという「アナトミー・トレイン」の概念(ディープフロントラインなど) - Wilke J, et al. What is evidence-based about myofascial chains: a systematic review. Arch Phys Med Rehabil. 2016;97(3):454-461.
筋膜のつながり(筋膜連鎖)の解剖学的な裏付けを検証した系統的レビュー - Langevin HM, Yandow JA. Relationship of acupuncture points and meridians to connective tissue planes. Anat Rec. 2002;269(6):257-265.
経絡・経穴の走行が結合組織(筋膜)の面と重なることを示した研究 - Schleip R, et al. Active fascial contractility: fascia may be able to contract in a smooth muscle-like manner and thereby influence musculoskeletal dynamics. Med Hypotheses. 2005;65(2):273-277.
筋膜そのものが収縮しうるという仮説と根拠 - Woolf CJ. Central sensitization: implications for the diagnosis and treatment of pain. Pain. 2011;152(3 Suppl):S2-S15.
痛みが長引くと神経系が過敏になる「中枢性感作」のレビュー - 健康365 2026年4月号 連載「ニッポンを元気に!情熱人列伝」沖倉国悦(健康365オンライン)
本記事で引用した開発者インタビュー - Rolf IP. Rolfing: The Integration of Human Structures. Dennis-Landman; 1977.
筋膜を「体全体を包む一枚の組織」としてとらえ、一部の緊張が全身の構造に影響するという考え方の原点(ロルフィング) - Barnes JF. Myofascial Release: The Search for Excellence. Rehabilitation Services Inc.; 1990.
筋膜リリースの体系。筋膜の制限が離れた部位に引っ張りを生むことを「セーター」のたとえで説明
※本記事は健康情報の提供を目的としたもので、診断・治療を行うものではありません。効果には個人差があります。六層連動操法の理論のうち、癒着から攣縮がラインとして広がるという見方は、開発者の臨床経験と解剖実習に基づく考え方であり、引用した文献はその背景となる知見を示すものです。
