頭痛が始まったのはいつ頃ですか?
小学校の5年生くらいからです。もう10年くらい。ずっと痛み止めを飲んでいる感じで。
頭痛のほかに、肩・背中・腰の痛みで眠れない、吐き気、顎関節症、胃の不調もあります。診断は「片頭痛」。整形外科に行っても薬を出されるだけで、痛くなると寝込んでしまい、そのせいで中学校にも行けなかったといいます。付き添いのお母さんは「市販薬だけで月に何万円もかかる」「頭がすっきりしたことがなく、普通がどんな感じか分からない」と話します。
頭の後ろがぎゅーっと締め付けられて、こめかみはズキズキ。重いジャケットを羽織って、頭にフードをかぶって後ろに引っ張られている感じです。
頭痛だけを持っている人はほとんどいません。頭痛のある人は肩こりもあるし、お腹も腰も痛くなりやすい。全身がつながっている証拠です。
みぞおち付近から左の背中にかけて固まっています。左の股関節から骨盤の少し左にも硬さがある。ここから胸鎖乳突筋を通って、耳より後ろの頭へ抜けています。
横になって脚を曲げると付け根に詰まり感があり、脚を外に開いてもほとんど上がりません。大腿四頭筋を自分で触ってもらうとパンパンに張っていて、その原因は胸郭の癒着にあると見立てました。胸郭の肋骨とつないで引いていくと、太ももがその場で柔らかくなります。
あっ、本当だ! 全然違う。じゅわ〜んとなってきました。
続いて頭の深い部分にも手を当て、「頭の中から攣縮を感じる」と探ります。「抜けた。今ポコっと抜けた」。本人もその瞬間が分かったと言います。
上がらなかった脚が自分で上がり、引っかかりも消えました。起き上がると「軽い。多分これが普通なんだろうな」。頭の締め付け感もなくなっています。
晴れやか! 目が! すっきりした感じがあります。
頭痛の原因をたどると、骨盤の左側と、胃の付近の横隔膜・左の肋骨の脇に固まりがありました。頭を揉んでも無駄なんです。
頭痛が発症したのはいつ頃ですか。
小学校の5年生くらいからです。整形外科に行っても薬を出してもらうだけで、ずっと痛み止めを飲んでいる感じです。
今、頭痛でいちばん困っていることは何ですか。
寝込んじゃうことです。そのせいで中学校も行けなかったので。毎日痛くて、仮病って思われるかもしれないけど、本当に痛くて苦しかったです。
今日も頭に違和感を感じていますか。
はい。痛いな、痛いなってやっていると寝られなくなります。医者に行っても「またか」みたいに言われるので、結局は市販薬になっちゃうんです。胃もいつも弱くて痛くなります。
頭痛だけを持っている人はほとんどいません。全身がつながっている証拠なんです。痛いとき、どのあたりが痛くなりますか。
頭の後ろがぎゅーっと締め付けられる感じです。こめかみも、ひどいときはズキズキします。ここからここまで重いジャケットを羽織って、頭にフードをかぶって後ろに引っ張られているような感じです。
みぞおち付近から左の背中にかけて固まっていますね。左の股関節から骨盤の少し左にも硬さがある。頭は胸鎖乳突筋から来ていて、耳より後ろ、境目から後ろが全体的に固まっています。
脚を曲げると付け根に当たる部分があるでしょう。これが脚を外に開くときの制限になっています。脚を少し開いてみて。全然上がらないでしょう。
はい。全然違います。
大腿四頭筋をここから触っていってください。すごく硬いでしょう。パンパンになっている原因は、胸郭のここが癒着しているからです。
あ、本当だ。すごい硬い。
触ったままでいてくださいね。癒着を抜くのは胸郭の肋骨のここ。こうやってつないで、これで引いていきます。だんだん柔らかくなってきましたよ。
あっ、本当! 全然違う。じゅわ〜んとなってきました。
さっきと柔らかさが違うでしょう。それにしても、根性論みたいな先生がまだいるんですね。昭和の遺物かと思っていました。
います。気持ちを分かってくれないと、そういうふうに言う人は本当にいます。疑ってかかるみたいな。
ドクターでも同じことがあります。病院では「不定愁訴」と言われてしまう。きれいな言葉ですけど、丸め込んでしまう言葉なんです。
その言葉、大嫌いなんです。悪く言えば「気のせいでしょ」ですよね。
原因を追求しないで、しまいには精神的な問題だと片付けられてしまう。原因は体の中にあるのに。もう少し欲を出します。こことここの間、すごく深いところに何かある。
何かあるっていうのは、何があるんですか。癒着とか攣縮ということですか。
攣縮を感じています。この頭の中からです。脳そのものというより、膜の塊のような硬さをそのあたりから感じます。……抜けた。今、ポコっと抜けました。分かりましたか。
頭の中!? ……分かった。その瞬間、分かりました。頭が重くないです。
さっき全然上がらなかった脚を、自分で上げてみてください。
すごい! すごい! 全然違う。やばい。
明らかに違いますね。曲げたときの引っかかりもなくなっているのが分かりますか。さっきはここがいちばん詰まっていましたから。起き上がって、さっきとの変化はありますか。
軽いです。多分これが普通なんだろうなって感じ。歩いていても軽いし、自分で押しても太ももが柔らかい。
頭の締め付け感もなくなっていますか。首だけ左に回して、次は反対に。
はい。晴れやか! 目が! すっきりした感じがあります。首も角度が全然違って楽です。まとわりついていた重たい感じがないです。
意外とシンプルだなって思いました。ぎゅーぎゅー押されて痛い、みたいなのを想像していたので。先生は「ここがこうだから、こうなっている」と根拠をしっかり伝えてくれるので、本当に信用できるし、原因が分かれば気をつけようもあります。
頭痛に関係していた原因をたどると、骨盤の左側が多かった。あとは胃の付近の横隔膜、左の肋骨の脇です。頭痛になったときは原因の場所が分かっているので、頭を揉んでも無駄なんです。
みぞおちから左の肋骨の下部を、片方ずつそのまま掴んで、下側へ圧をかけながらぐーっと引き下ろしてください。ここが硬くなってきたら頭痛が起こると思った方がいい。そこを伸ばすと首の緊張が落ちて頭痛が減ります。経過を教えてください。
中が伸ばされる感じがあります。ありがとうございました。
片頭痛・頭痛という悩みを抱えた方の症例です。頭を揉んでも無駄。原因はみぞおちと骨盤にという生活上の困りごとから、問診と動作検査、施術前後の変化までを紹介しています。
六層連動操法は、痛みの原因を痛む場所だけに求めません。皮膚から骨まで六つの層の癒着や、筋膜のつながりをたどり、離れた部位(お腹・胸郭・首・過去の手術痕など)から動きを取り戻します。この症例でも、痛む場所とは別の部位に着目して施術しています。
六層連動操法は、セミナーを修了した認定施術者が全国・海外の治療院で行っています。お近くの認定治療院は「全国の治療院」ページからお探しください。
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