CASE 33 重度の坐骨神経痛
痛み止めでも抑えにくく、15分歩くことも難しかった女性

痛み止めでもつらい坐骨神経痛——深部の緊張をたどる

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薬もコルセットも手放せない坐骨神経痛の女性が登場

沖倉先生

今日は坐骨神経痛がとても痛いということで来られたんですね。常に薬を飲まないと過ごせない状態ですか?

患者さん

そうなんです。左側のお尻から太ももの裏へ、今は足の指の方までしびれています。薬を飲んでいても効かない時があります。

処方されていたのはロキソニンやトラムセット。トラムセットはかなり強い痛み止めで、なるべく飲まないようにしていても、ロキソニンだけでは抑えきれないと言います。立ち仕事や通勤のたびに硬いベルトで腰をぐっと締め、それでも15分と続けて歩けない毎日でした。

症状/薬とコルセットで支える毎日

患者さん

普通のコルセットでは効かなくて、硬いベルトでぐわっと締めないと腰が安定しないんです。それに薬も飲んで、やっとです。

沖倉先生

ベルトも薬も使っていて、それでも15分以上は歩けない。かなりつらい状態ですね。

患者さん

歩けません。立ったりする仕事なので、常にお尻に手を置いて支えていないと歩けない感じです。

動作検査——反り腰と骨盤の前傾

腰に手を当てると、背骨の前弯が強く、骨盤が前へ倒れて腰の隙間が空洞のようになっていました。前後屈では背中に痛みが走り、左右へ体をひねると引きつれ、しゃがむのも支えがないと崩れそうで怖いほど。立ち上がると左のお尻が「ビキッ」と来る、と本人が訴えます。

沖倉先生

腰の隙間がほとんど空洞になっています。骨盤が前に倒れて、かなり強い反り腰ですね。

患者さん

左も痛いんですけど、右のここがすごく痛いです。お尻に手を置いていないと、立っているのも歩くのも辛くて。

痛むお尻ではなく“お腹の奥”に着目

沖倉先生

これは実は難しいタイプなんです。硬い癒着が少なくて、腰椎がグニョグニョ動く。硬い所がなかなか見つからない。

患者さん

えっ、そうなんですか。何が悪いのか難しいということですか?

沖倉先生

お腹の奥に、鈍い硬さがあるんですよ。反り腰で前側の腸腰筋が縮むと股関節が伸びなくなって、弓のように腰が引っ張られる。ここが坐骨神経の周りを圧迫しています。

沖倉先生は、立つと重力で腰の骨(L4付近)が前へ滑り落ち、脊柱管が狭くなって神経が押し潰される仕組みを説明します。寝ている時は痛くないのに立つとしびれが強くなるのは、その脊柱管が狭くなるタイプの症状でした。だからお尻や坐骨そのものより、前側の縮みと深部の硬さを解くことが要になります。

施術——お尻の筋肉から、深部・肋骨へ

まずは痛みの出ているお尻の筋肉から介入し、そこから体幹の深部へ。全体がふにゃふにゃと柔らかく、硬い一点が探しにくいなか、先生は横向きにしながらお腹の奥の鈍い硬さを丁寧にたどっていきます。やがて手応えが変わり始めました。

沖倉先生

なんだか取れてきた気がします。反り越しで腹筋の力が出にくいのも、この前側の縮みが関係しています。

患者さん

本当ですか。前側が固まっているなんて、考えたこともありませんでした。

施術後の変化——起き上がりから歩行・階段まで

沖倉先生

では一度、起きてみましょうか。

患者さん

スムーズに起きられます。痛くないです。だいぶ楽になりました。

背骨が真っすぐになり、強かった腰椎の前弯がかなり落ち着いていました。歩いてもらうと、あれほどお尻を手で支えていた人が、手を離したまま歩けます。前後屈でも背中の突っ張りが消え、腰の隙間もさっきより減っていました。

患者さん

お尻が全然痛くないです。あんなにお尻に手をつけて歩いていたのに。歩けます、階段も行けます。本当にびっくりです。

沖倉先生

一番強かったのは、実は右側の肋骨の中でした。昔ひどく咳をした頃から胸膜が癒着していて、そこを取ったら腰の硬さがスーッと消えたんです。

動画で交わされた詳しいやり取り

沖倉先生

薬を飲んでも効かない、と問診票に書かれていますね。どんなお薬を使われていましたか。

患者さん

ロキソニンと、トラムセットもいただきました。それでも効かない時があります。強い薬だと聞いたので、なるべく飲まないようにはしているんですが。

沖倉先生

立ち仕事や通勤で、腰は硬いベルトで固定しているんですね。

患者さん

普通のコルセットでは安定しないので、硬いベルトでぐわっと締めています。それでも15分以上は歩けません。

沖倉先生

腰の隙間がほとんど空洞になっています。骨盤が前に倒れて、強い反り腰ですね。まず手すりを持ちながらで良いので、しゃがんでみましょう。

患者さん

いきなり崩れそうで怖いです。立ち上がる時に、左のお尻がビキッと来ます。

沖倉先生

左も右も痛みますが、右のここが特に強い。ここから始めますね。ただ、これは硬い癒着が少なくて、腰椎がグニョグニョ動く難しいタイプなんです。

患者さん

難しいタイプ……。何が悪いのか、自分でも分からなくて。

沖倉先生

硬い所が表面に見つからず、お腹の奥に鈍い硬さがあります。反り腰で前側の腸腰筋が縮み、股関節が伸びなくなって、弓のように腰が引っ張られています。

患者さん

前側が固まっていたなんて。てっきりお尻や腰そのものが悪いと思っていました。

沖倉先生

立つと重力で腰の骨が前へ滑り落ち、脊柱管が狭くなって神経を押し潰します。寝ていると痛くないのに立つとしびれるのは、そのためです。少し横を向いてください。深部を探します。

患者さん

はい。……なんだか、奥のほうが軽くなってきた気がします。

沖倉先生

では一度起きてみましょう。立った感じと、お尻を確認してください。

患者さん

スムーズに起きられます。お尻が全然痛くないです。手で支えなくても歩けます、階段も行けます。

沖倉先生

一番の原因は右の肋骨の中の胸膜の癒着でした。そこを取ると、腰の硬さも左の骨盤内の痛みもスッと消えたんです。お腹の中はきれいで、心配された内臓の問題はありませんでした。

患者さん

先生の話だけで本当に大丈夫かな、と最初は思ったんです。でも終わってみたら体が軽くて、お尻の痛みがないのが一番びっくりです。他であんなにお金をかけても治らなかったのに、月とすっぽんです。本当にありがとうございました。

FAQ

この症例についてよくある質問

この症例では、どのような悩みが紹介されていますか?

重度の坐骨神経痛という悩みを抱えた方の症例です。痛み止めでも抑えにくく、15分歩くことも難しかった女性という生活上の困りごとから、問診と動作検査、施術前後の変化までを紹介しています。

なぜ痛む場所ではなく、離れた部位を施術するのですか?

六層連動操法は、痛みの原因を痛む場所だけに求めません。皮膚から骨まで六つの層の癒着や、筋膜のつながりをたどり、離れた部位(お腹・胸郭・首・過去の手術痕など)から動きを取り戻します。この症例でも、痛む場所とは別の部位に着目して施術しています。

この施術は、どこで受けられますか?

六層連動操法は、セミナーを修了した認定施術者が全国・海外の治療院で行っています。お近くの認定治療院は「全国の治療院」ページからお探しください。

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