CASE 55 すべり症・脚のしびれ
症状は右なのに、癒着は左にあった

15年続くすべり症の右脚のしびれ——原因は左の背骨の前側の癒着

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約15年前にすべり症と診断され、5分歩くと右脚がしびれて一歩も出なくなる男性が登場

沖倉先生

来ていただいて早々、もう腰が痛そうな感じで来られましたけれども、腰の方はどんな感じだったんですか?

患者さん

右のお尻から腿裏にかけてしびれて、それを我慢して歩いていると足先まで全部しびれて、結局前に一歩出なくなって歩けなくなるんです。

しびれが始まって「無理だな」と思ったらしゃがみ込むか座る。2〜3分あればしびれが治まり、また4〜5分は歩ける——その繰り返しです。約15年前にすべり症と診断され、2年前にはセルゲル法という注射を受けて腰自体の痛みはかなり改善したものの、しびれは全く変わらなかったといいます。整体やカイロ、理学療法にも通いましたが、施術後5分、10分はいいものの、車まで歩く途中でもう元に戻ってしまったそうです。

姿勢確認——腰まわりは腕1本入るほどスカスカ

レントゲンでは腰椎の4番と5番が滑っていて、脚の筋力低下はなし。壁を背にして立つと腰が強くのけ反り、壁との隙間は腕が全部入るほど。お尻は壁についているのに膝は三横指ほど空いていて、意識してつけようと思ってもつきません。5分じっとしているとしびれてきて、腰を反らせると楽になるといいます。

見立て——症状は右なのに、癒着は左にある

沖倉先生

あれ、症状は右って言ってましたよね。癒着は左にあるんですよ。左の背中、その前側から硬さがあります。あとは心臓のあたり、縦隔からこう来ていますね。右より左の方がやっぱり強い。右脚を施術しても無駄です。

患者さん

左って言われたことないんですけど。いつも右って言われてるんです。

うつ伏せで背中を見ると、腰椎の3番と4番の間が大きくへこんでいます。右の筋肉ではなく、左の内転筋の方から引かれているのが原因だと先生。横向きで脚を外に開いてもらうと20度程度しか開きません。股関節を曲げて内側へ倒すと詰まり感があり、外側へ外すと詰まらない。右半身で同じ検査をしても詰まりはなく、この左の硬さが腰椎を滑らせている原因のようになっている、という見立てでした。

施術中——「史上初かもしれない硬さ」が3回抜けた

沖倉先生

史上初かもしれない。一椎間がこんなに硬い人は。この技術が身についてから、初めて経験する硬さの患者さんです。今までは、そこを見つけることすらできなかった。

施術の途中、膝のあたりで「ポコッ」と音がします。「これは実は、腰から抜けた音なんですよ」と先生。続けて「ポッキっといきましたね」「かなり取りました、今大きいのを取りましたよ」。音は合わせて3回。脚を上げてもらうと、施術前の倍ほど上がります。

患者さん

おーっ! 楽になりましたよ。いくらでも上がるんですけど。

施術後——反り腰が消え、普通に立っている方が楽

患者さん

こうやって立っていても、右の腿裏の突っ張り感がなくなってます。びっくりですよ。引っ張られてない感覚が自分でも分かるんで。さっきまでは本当に立っていられなくて、普通に立っている方が楽なんです。

「姿勢がすごい綺麗です」「背筋がすごく伸びてる」とスタッフから声が上がります。壁を背にして再確認すると、背中の隙間はさっきと違って手がやっと入る程度、膝の隙間もかなり減っていました。

動画で交わされた詳しい問診

沖倉先生

来ていただいて早々、もう腰が痛そうな感じで来られましたけれども、痛み、腰の方はどんな感じだったんですか?

患者さん

しびれて、お尻の方から。右側です。お尻から腿裏にかけてなんですけど、それを我慢して歩いていると、もうずっと足先まで全部しびれて、結局は前に一歩出なくなって歩けなくなって。

沖倉先生

すべり症と診断されてからずっと。2年前にセルゲル法という注射をされて、そこから少し改善されたんですか?

患者さん

腰自体の痛みはかなり改善したんですけど、しびれは全く治ってないです。

沖倉先生

整体、カイロ、理学療法に通われたと書いてありますけれども、どんな経過でした?

患者さん

やってもらった時の5分、10分後ぐらいはいいんですけど、車まで歩いていく途中にはもう戻っちゃって。

沖倉先生

多分ね、来ていただいた瞬間に、難しいだろうなと最初から分かったんですけども。レントゲン上、4番と5番が滑っています。足を伸ばしてみてください。……筋力の低下はないですね。今どこか痛いとかは?

患者さん

今はないです。ここまで10分ちょっと歩いてきて、来る頃にはもうしびれてました。5分、10分椅子に座って話をしていると、そのしびれも取れるんですよ。

沖倉先生

すごくのけ反っているのが分かると思うんですね。腰も壁との間がスカスカで、腕が全部入るぐらい。膝のところも、お尻がついているにも関わらず三横指ぐらい空いていて。

患者さん

意識してつけようと思ってもなかなか。5分ぐらいずっとじっとしていると、しびれてくるんですよ。苦しいんで、やっぱり腰を反らせたい。そうすると楽になる。

沖倉先生

なるほど。これがどのぐらい改善するのかな、というのがあります。

動作検査と施術中のやり取り

沖倉先生

あれ、症状は右って言ってましたよね。癒着は左ですよね。左の背中、位置的にはここ。

患者さん

そこ、全然痛くないです。

沖倉先生

そこの前側から硬さがあります。あとは心臓のあたり、縦隔からこう来ています。症状が出るのは右なんですけども、癒着は左の方が強い。右足をやっても無駄です、これ。

患者さん

縦隔から足のしびれっていうのは考えられるんですか?

沖倉先生

考えられますね。珍しい症例です。……ここがボコッとへこんでいます。腰椎の3番と4番の間。右側の筋肉が引っ張ってへこんでいるわけじゃなくて、左の内転筋の方から来ています。

患者さん

左なんですか。左って言われたことないんですけど。いつも右って言われてるんですね。

沖倉先生

足を外側に開いてください。外転はこのぐらいまでしか上がっていない。内側から引っ張られているんです。脚を上げてください。保つ力はありますね。

患者さん

それは筋力で無理矢理カバーしている?

沖倉先生

筋力です。制限がかかるからそれ以上上げられないんだけども、筋出力はある。左である証拠を突き止めていきましょうか。内転の屈曲動作で詰まり感がありますね。外側を外していくと詰まらないでしょ? 内側へ行った時に、ほら、詰まり感。

患者さん

これ、変な感じがします。

沖倉先生

右側は詰まり感がないの分かります? こっちにはあんまり原因がないですよ。この硬さが腰椎を滑らせている原因みたいになっているんです。普段、どんなことに対して強い制限を感じますか?

患者さん

5分以上歩けないんで、集団行動が取れない。家内と毎年二人で京都に旅行に行っていたんですけど、もう5年行けてなくて。治ったら行きたいですね。

沖倉先生

史上初かもしれない。一椎間がこんなに硬い人って。この技術が身についてから、初めて経験した硬さの患者さん。今まではそこを見つけることすらできなかった。

患者さん

えぇー! そんなに?

沖倉先生

今、膝のここもポコッとなったでしょ。これ、実は腰から抜けた音なんですよ。……ポッキっといきましたね。かなり取りました、今大きいのを取りましたよ。

患者さん

えぇーっ! ボキって言いましたよ。この足の楽さ。おーっ! 楽になりましたよ。

沖倉先生

倍ぐらい上がってますか?

患者さん

いくらでも上がるんですけど。

施術後の再検査

沖倉先生

立っていただいて。

患者さん

こうやって立っていても、右腿裏の突っ張り感がなくなってます。すっごい楽に立ててますよ。さっきまでは本当に立っていられなくて、今は普通に立っている方が楽。体感が全然違います。

沖倉先生

姿勢がすごい綺麗です。背筋がすごく伸びてる。

患者さん

そうなんですよ。よく「腰に上半身を乗せて歩きなさい」って言われていて、言われてもできなかったんですけど、今それがすごくできているような気がするんですよ。自分でも歩く姿勢がすごくいいなみたいな。

沖倉先生

見た目がもう全然違うからね。反り腰が治って、めちゃくちゃいいじゃないですか。背中の隙間は、ほら。さっきと違う。

患者さん

膝のところの隙間も、かなり減りましたね。さっきはつけたくてもつけられなかったんですよ。

沖倉先生

かなり隙間が狭くなっていますね。この姿勢を見ていただければ一目瞭然。一直線という。お疲れ様でした。

患者さん

滑っていない感じはすごい分かりますよ。右、右ってもう何年も思っていたのが左だということに、どうしてなんだろうという気持ちがまだありますけど、実際に楽に歩けてるんで、それが真実だったんだなと。

沖倉先生

私も頭では右だろうなと思っていました。でも評価で左だったので、左をやらないと治らなかったんですよ。背骨の前側の癒着が内側を通って右側に波及して、脚のしびれの悪さをしていた。縦隔や頸椎、胸椎も原因の一つではあったと思いますが、元凶は完全にここです。3回鳴りましたね。

患者さん

本当に僕、有名どころだとか、この人すごいというところに行っていて。1回では良くならないだろうと思って必ず5回、10回と通っていたんですけど、全く何も変わらないのが普通だったんですよね。ここにお邪魔して「あれ!?」みたいな。一発でこんなになっちゃうのかなというのが、すごく不思議でしょうがないんですけど。

沖倉先生

良かったです。お大事になさってください。

FAQ

この症例についてよくある質問

この症例では、どのような悩みが紹介されていますか?

すべり症・脚のしびれという悩みを抱えた方の症例です。症状は右なのに、癒着は左にあったという生活上の困りごとから、問診と動作検査、施術前後の変化までを紹介しています。

なぜ痛む場所ではなく、離れた部位を施術するのですか?

六層連動操法は、痛みの原因を痛む場所だけに求めません。皮膚から骨まで六つの層の癒着や、筋膜のつながりをたどり、離れた部位(お腹・胸郭・首・過去の手術痕など)から動きを取り戻します。この症例でも、痛む場所とは別の部位に着目して施術しています。

この施術は、どこで受けられますか?

六層連動操法は、セミナーを修了した認定施術者が全国・海外の治療院で行っています。お近くの認定治療院は「全国の治療院」ページからお探しください。

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