もう20年、耳の中でザーザーと高い音が鳴りっぱなしなんです。聞こえも悪くなってきて、人の話を聞き返すことが増えて…。首もずっと痛くて、日常生活がつらいです。
耳鳴りといえば、耳の問題——多くの方はそう考えて耳鼻科を回ります。
しかし沖倉先生が着目したのは、耳ではありませんでした。
まずは今の状態を確認します。聞こえ方のチェックに加えて、首の可動域を見ていくと、振り向く動きに強い制限が。背中に触れると、広い範囲がガチガチに張っています。
首から後頭部、背中にかけて、かなり強い癒着(組織どうしが貼りついて滑らなくなること)がありますね。耳のまわりの血流や神経は首を通っているので、ここが固まると耳の症状にも影響が出ることがあるんです。
耳鳴りなのに、首なんですか?
施術は、首すじから後頭部、そして背中へ。硬さの残っている場所を確かめながら、深いところの癒着を直接ねらってほどいていきます。すると施術の途中で——
あ…耳鳴りの音が、さっきより小さくなってる気がします。耳のまわりがスッと楽です。
20年鳴り続けていた音ですから、少しでも変化が出るのは大きいですよ。首の動きも一緒に確認してみましょう。
施術後は屋外に出て、実際の環境での聞こえ方をチェック。首の可動域も施術前と見比べます。振り向きやすくなった首と、聞こえ方の変化——その様子は動画でご確認ください。
音の聞こえ方が違います。首もこんなに回るようになるなんて…20年もあきらめていたのに、驚きです。
耳鳴りや難聴がすべて首から来るわけではありませんが、首や背中の癒着が関わっているケースは少なくないんです。長く続いた症状なので、様子を見ながら整えていきましょう。
「耳の症状だから耳しか診ない」のではなく、身体のつながりから原因を探す——六層連動操法らしい着眼点が伝わる症例です。施術前後の検査の様子は、上の動画でご覧いただけます。