首が回らず、横を向く時は身体ごと動かします。軽い鞄でも長く持てません。
首・肩・背中・膝内側の痛みが20年以上続くクライアントさん。30年前には尾てい骨付近の手術、海外滞在中にはA型肝炎を患い、長期間の薬物治療後に皮膚症状も経験していました。
首の回旋は小さく、腕上げでも肩から背中に強い制限。鞄を持つ動作では、鎖骨周辺から腕へ痛みが広がります。
一つ気になるのは、A型肝炎の既往がある右上腹部です。そこから肩と首へ引っ張られています。
今まで誰も、そこが関係するとは言ってくれませんでした。
右上腹部、骨盤、背骨を確認し、腹膜から胸郭、肩、首へ続く硬さを施術。肩を直接揉むだけでは戻りやすかった背景を探ります。
柔らかい。脚もかなり上がるようになりました。
施術後に首の左右回旋、腕上げ、鞄を持つ動作を再確認。身体ごと回さなくても後ろを向けるようになり、鞄を持っても痛みが出ませんでした。
首がめっちゃ回る。全く違います。今は鞄を持っても痛くないです。
右上腹部周辺の硬さが大元になり、両肩と首を引っ張っていたと考えます。経過を見てください。
首を動かす時、特に困るのはどちらを向く動作ですか?
左右どちらもです。横を見る時は首だけで回らず、身体ごと向きを変えます。
肩や背中の痛みは、荷物を持つと強くなりますか?
軽い鞄でも長く持てません。肩から背中へ痛みが広がり、途中で持ち替えます。
これまで首や肩を中心に、いろいろな施術を受けてきましたか?
はい。でも一時的に軽くなるだけで、なぜ繰り返すのか分かりませんでした。
過去に大きな病気や、長く治療したことはありますか?
A型肝炎で治療を受けました。ただ、今の首や肩とは関係ないと思っていました。
右上腹部の周囲が硬く、そこから肋骨、肩、首へ引っ張りが続いています。
今までその場所を確認されたことはありません。押されると確かに硬いです。
ここを整えた後、腕上げと脚上げがどう変わるか比べてみましょう。
腕だけでなく脚まで軽いです。身体の片側全体が動きやすくなりました。
正面を向いたまま、首だけで右と左を見てください。
後ろまで見えます。首がめっちゃ回って、身体ごと向く必要がありません。
次に、普段の鞄と同じように荷物を片手で持ってみましょう。
肩も背中も痛くありません。持った瞬間から違いが分かります。
肝炎そのものを施術したのではなく、既往部周辺に残った硬さと全身の連動を整えた結果です。
痛い首だけでなく、昔の身体の状態まで聞く理由がよく分かりました。
今日広がった首の角度と、鞄を持てる時間を目安にしてください。疲労で戻りを感じた時は、無理に伸ばさず身体を休めましょう。
横を見るたび身体ごと向いていたので、首だけで自然に振り向けることがこんなに楽だとは忘れていました。
※A型肝炎そのものへの治療ではありません。既往歴を踏まえ、周辺の軟部組織へ施術した個人の経過です。