最初は両方の肩甲骨の内側から痛みが始まり、首、腰、右肩へ広がりました。朝起きると、どこかが痛いんです。
心室細動により12分間の心停止を経験し、ICD(植込み型除細動器)を使用しているクライアントさん。複数の整体院へ通っても変化が続かず、最近はブロック注射でその場をしのいでいました。
除細動器が作動したことはありますか?
4年前に一度。ハンマーで叩かれたような衝撃で、身体が浮いて尻もちをつきました。命を守る機器だと分かっていても怖くなりました。
首の回旋は可能でしたが、側屈では肩から首の付け根に強い痛み。肩を動かすと途中で止まり、喉にも突っ張りが出ます。
肩だけを施術しても変わりにくい状態です。鎖骨から胸郭の奥に硬さがあり、首・肩甲骨へつながっています。
医療機器そのものには触れず、周囲の軟部組織へ安全に配慮しながら施術。胸郭から首、肩甲骨、喉、目の周辺へ続く動きを一つずつ確認します。
肩の動きが、いつも途中でギブアップだったのに最後までいきます。
首の側屈・回旋、肩の挙上、前後屈を再検査。施術前に痛みが出ていた方向へ動かしても、スムーズに可動しています。
全然違います。首も痛くないし、喉の突っ張りもない。目も今、明るく感じます。
今まで誰にも言い当てられなかった場所を全部見つけてもらいました。大阪から来た甲斐がありました。
最初に痛みを感じた場所は、肩甲骨の内側でしたか?
はい。両方の肩甲骨から始まり、首、腰、右肩へ広がりました。
朝起きた時は、毎日同じ場所が痛むのでしょうか?
日によって違います。でも、どこかしら痛くて、すっきり起きられる朝がありません。
ICDが作動した時の衝撃は、身体にも気持ちにも強く残っていますね。
命を助ける機械だと分かっていますが、また起きるのではないかと身体が身構えます。
安全を確認しながら、機器には触れず、周囲の動きと呼吸を見ていきます。
腕を前から上げると、どの位置で痛みが強くなりますか?
肩の高さを越えたあたりで止まり、いつもそこでギブアップします。
首を回す時は、喉と鎖骨の周りにも突っ張りがあります。
あります。自分では肩の筋肉が原因だと思い、ずっと揉んできました。
肩より先に鎖骨と胸郭の奥を整えます。ここが肩甲骨の動きを外から止めています。
胸の前を触れているのに、背中の肩甲骨が緩むのが分かります。
呼吸も浅くなっていました。息を吐くたびに、胸郭が自然に下がってきました。
もう一度、右腕をゆっくり上まで動かしてください。
途中で止まりません。最後まで上がり、肩甲骨の痛みも出ていません。
首を左右へ向けた時の痛みと、喉の突っ張りはいかがですか?
どちらもありません。首が軽く、目の前まで明るくなった感じがします。
動きが戻っても、心臓や機器に関する管理は主治医の指示を優先してください。
はい。身体の痛みについて、誰にも分かってもらえなかった場所まで見つけてもらえました。
大阪からの移動もありますので、今日は無理をせず、変化をゆっくり観察しましょう。
以前は肩甲骨、首、腰を別々の痛みだと思っていました。今日、胸の前から一つにつながって変わるのを体で確かめられました。
機器が身体を守っていることと、周囲の組織が緊張していることは分けて考えます。不安な症状は必ず循環器の主治医へ相談しつつ、日常動作の変化を見ていきましょう。
※ICD・ペースメーカー等の管理や心疾患の治療は医療機関で行うものです。本動画は機器への施術ではなく、周辺の軟部組織に対する個人の施術経過を紹介しています。