CASE 22 16歳の股関節制限
正座もあぐらもできず、座敷で食事ができなかった高校生

16歳、幼少期からの股関節制限——お腹から動きを見直す

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正座もあぐらもできない16歳の高校生が登場

沖倉先生

小さい頃から股関節が痛く、正座やあぐらができなかったんですね。

患者さん

修学旅行の座禅で「どうやって脚を組むの?」と言われて、初めて周りと違うと気づきました。

バスケットボール部に所属する高校2年生。正座、あぐら、開脚、長座が難しく、座敷のラーメン店では前かがみにならなければ食事ができません。家族が驚くほど、幼い頃から身体が硬かったそうです。

動作を確認すると、長座でも後ろへ倒れそうに

あぐらでは膝が大きく浮き、長座では骨盤を起こせず、手を離すと後ろへ倒れそうになります。股関節だけでなく、背中とふくらはぎにも強い緊張がありました。

沖倉先生

原因は股関節だけではなさそうです。下腹部から背中へ続く硬さを探します。

アレルギー体質と腹部の硬さ

問診ではアトピーやアレルギー、腹部症状についても確認。下腹部から骨盤、背骨、肋骨の裏へつながる硬さを施術していきます。

患者さん

脚が上がりやすく、身体も軽くなってきました。

沖倉先生

強く伸ばすのではなく、下腹部の滑りを作って股関節が動ける状態にしています。

施術後——あぐら・長座・前屈を再確認

施術後は、あぐらで身体を起こしやすくなり、長座でも施術前より前へ。前屈では手のひら一つ分ほど到達距離が伸びました。

患者さん

さっきより楽です。前へ行けるようになりました。

幼少期から当たり前だった動きにくさ

沖倉先生

股関節の動きにくさは、いつ頃から感じていましたか?

患者さん

小さい頃からです。自分にはこれが普通だったので、特別おかしいとは思っていませんでした。

沖倉先生

周りとの違いに気づいたのが、修学旅行の座禅だったんですね。

患者さん

みんなに脚の組み方を聞かれて、できないのは自分だけだと初めて分かりました。

沖倉先生

正座や床に座る場面では、普段どうしていますか?

患者さん

脚が痛くならない形を探して崩して座ります。長く座る食事も苦手です。

長座・あぐら・脚上げを細かく検査

沖倉先生

膝を伸ばして座ると、骨盤が後ろへ倒れ、手をつかないと姿勢を保てません。

患者さん

前へ倒れたいのに、身体が後ろへ引かれる感じがします。

沖倉先生

股関節だけでなく、下腹部から背中へ続く部分が硬く、脚の動きを止めています。

患者さん

お腹は痛くないのに、そこが股関節と関係するんですか?

沖倉先生

はい。強く脚を伸ばさず、お腹の奥の組織が滑る状態を作ってみます。

患者さん

脚を触っていないのに、上げた時の重さが少なくなってきました。

できなかった座り方を再確認

沖倉先生

まず長座です。手を床から離して、背中を起こせるか試してください。

患者さん

起こせます。後ろへ倒れそうな感じが、さっきよりかなり少ないです。

沖倉先生

次はあぐらです。無理に膝を床へ押さず、自然に開くところまでで大丈夫です。

患者さん

脚が組めます。前屈も前へ進み、今までより楽に座れています。

沖倉先生

16年間の動き方が一度で全部変わるわけではありません。日常で少しずつ使い方を覚えましょう。

患者さん

できないのが普通だと思っていたので、動ける感覚を知れたことがうれしいです。

お母さまも、施術前とは違うふくらはぎの柔らかさを触って確認。最後に、下腹部の硬い場所へ指を当てて脚を内外へ動かすセルフケアを伝えました。

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