CASE 27 重度の側弯症・歩行困難
腰が大きく曲がり、立つ・歩く動作に不安を抱えていた女性

重度の側弯症で歩くのがつらい——腰だけでなく全身のつながりを検査

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重度の側弯症で腰が大きく曲がり、杖なしでは歩きづらい女性が登場

沖倉先生

今日、いちばんつらい症状はどこですか?

患者さん

膝が痛くて、特に右です。だんだん左にも痛みが出てきました。それに側弯症で、腰の激痛もあって。ひどい時は座り込んでしまいます。

腰から太ももにかけて痛みが広がり、背中が大きく曲がって、杖を頼りにようやく歩ける状態。寝ている時には両膝が固まって動かせなくなることもあるといいます。「年の割に背筋が曲がるのが早いな」とご自身でも感じ、痛みに気持ちまで沈んでしまっていました。

症状/困っている場面

患者さん

朝起きた時がいちばんで、立ち上がれません。洗濯物を干そうと手を伸ばすのもつらくて、主人に手伝ってもらっています。

立ったり座ったり、家のことでバタバタと動く時にも膝と腰に痛みが集まります。少しでも痛みが取れて、気持ちだけでも楽になってほしい——そんな思いで施術を受けに来られました。

立位と歩行を確認

立ってもらうと、すぐに腰へ痛みが集まります。杖を外すと腰が沈み込み、背中をぐっと張らせないと体を起こせません。歩けば、膝を曲げたままよろよろと足を運ぶ状態でした。

沖倉先生

膝は関節が伸びない限り、力を発揮できません。体を曲げると重心が前へ行くので、倒れないように膝を曲げて後ろで支える。すると膝がグラグラして、こすれ合って炎症を起こしてしまうんです。

腰も、上がった状態では筋肉ではなく骨の後ろで固めて支えるため、そこに常にストレスがかかります。まずは腰を重力に対してまっすぐ伸ばせるようにすることが、膝を含めた立て直しの必須条件だと沖倉先生は見立てました。

膝や腰ではなく“お腹の奥の癒着”に着目

沖倉先生

思った通り、お腹の内臓に癒着があります。お腹の奥、前側を通る筋膜のライン(ディープフロントライン)がギュッと締めつけていて、体を起こそうとすると前側から引き戻してしまうんです。

患者さん

胃のあたりがですか。膝や腰が痛いのに、お腹が関係するなんて思ってもみませんでした。

みぞおちから食道の下にかけて硬く固まり、逆流性食道炎の傾向もうかがえました。触れればすぐに分かるほど癒着の量が多く、その位置は人によって違います。あわせて、すねの前側の骨に沿った硬さもかなり強く出ていました。前から体を引き戻す“つっぱり”が、腰を曲げ、膝の負担を生む出発点になっていたのです。

施術——お腹の癒着から全身のつっぱりへ

患者さん

前に別のところで足を伸ばす施術や鍼もしてもらいましたが、あまり変わらなくて。それでも続けたらどうにかなるかなと思っていました。

前側の締めつけを生む右側の癒着を中心に、みぞおち・食道の下、肋骨まわり、そして骨盤の内側の硬さへと順にゆるめていきます。施術の途中から、ご本人にも体の変化が感じられ始めました。

患者さん

なんだか体が柔らかくなったような感じがします。自分がすごく固まっていたんだなと分かりました。今日いちばんきつかったのは、やっぱり胃と食道のところでした。

施術後の変化

一度立って歩いてもらうと、足取りがぐっと軽くなっていました。お腹の引き攣れる感覚も消え、もう一度立ち上がると、すっと背が伸びて立てるように。手を伸ばす動きも戻り、洗濯物を干せそうだと笑顔がこぼれました。

患者さん

すごく良くなりました。膝もさっきほど痛くないです。軽くてすっと立てる……嘘みたい。

沖倉先生

股関節が立ち上がって腰が伸びれば、膝もまっすぐになって、グラつきが減ります。動揺が減れば、膝の痛みも落ち着いてきますよ。

動画で交わされた詳しいやり取り

沖倉先生

膝が痛むのは、いつ頃から、どんな時ですか?

患者さん

立ったり座ったり、家のことでバタバタする時ですね。最初は右で、だんだん左にも痛みが出てきました。

沖倉先生

腰の痛みがいちばん強いのは、どのタイミングでしょう。

患者さん

朝起きた時です。立ち上がれなくて、洗濯物を干そうと手を伸ばすのもつらいので、主人に手伝ってもらっています。

沖倉先生

では立って、その状態で少し歩いてみてください。杖を外すとどうですか。

患者さん

やっぱり腰にきます。杖がないと腰が沈んでしまって、よろよろしてしまいます。

沖倉先生

膝を曲げたまま後ろへ重心を預けているので、膝がグラグラして関節がこすれ、炎症を起こしやすくなります。腰も骨の後ろで固めて支えている状態です。まず腰を伸ばせるようにしましょう。

患者さん

はい、お願いします。

沖倉先生

お腹を触ると……思った通りです。内臓の癒着があって、前側の筋膜のラインが体を引き戻しています。みぞおちから食道の下にかけて、かなり硬いですね。

患者さん

胃のあたりは気になっていました。でも、膝や腰とつながるとは考えたこともありません。

沖倉先生

今まではどんな治療を受けてきましたか。

患者さん

足を伸ばしてもらったり、鍼をしてもらいました。あまり変わらなかったのですが、続ければと思っていました。

沖倉先生

右側の癒着を中心にゆるめていきます。すねの前側の硬さも一緒に取っていきますね。

患者さん

体が柔らかくなってきた感じがします。今日いちばんきつかったのは、やっぱり胃と食道のところでした。

沖倉先生

一度立って、歩いてみましょう。

患者さん

軽い……! お腹の引き攣れる感じもなくなりました。すっと立てて、嘘みたいです。

沖倉先生

逆流性食道炎で硬かったところ、前から後ろまで真ん中の塊、右の肋骨まわり、そして骨盤の内側——ここが硬くて起き上がれず、側弯にもつながっていました。しっかり取れましたよ。

患者さん

腕も上がるようになりました。これなら洗濯物も干せそうです。今日は本当にありがとうございました。

FAQ

この症例についてよくある質問

この症例では、どのような悩みが紹介されていますか?

重度の側弯症・歩行困難という悩みを抱えた方の症例です。腰が大きく曲がり、立つ・歩く動作に不安を抱えていた女性という生活上の困りごとから、問診と動作検査、施術前後の変化までを紹介しています。

なぜ痛む場所ではなく、離れた部位を施術するのですか?

六層連動操法は、痛みの原因を痛む場所だけに求めません。皮膚から骨まで六つの層の癒着や、筋膜のつながりをたどり、離れた部位(お腹・胸郭・首・過去の手術痕など)から動きを取り戻します。この症例でも、痛む場所とは別の部位に着目して施術しています。

この施術は、どこで受けられますか?

六層連動操法は、セミナーを修了した認定施術者が全国・海外の治療院で行っています。お近くの認定治療院は「全国の治療院」ページからお探しください。

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