膝の曲げ伸ばしで引っかかる感じがあって、階段の上り下りが本当につらいんです。病院では「このままなら最終的には人工関節も…」と言われていて、正直、覚悟して来ました。
膝が痛いなら、悪いのは膝——そう考えるのが普通です。
しかし沖倉先生の問診と検査は、意外な方向へ進んでいきます。
まずは現状のチェックから。歩き方、階段の昇り降り、しゃがみ込み、膝の可動域をひとつずつ確認していきます。曲げ伸ばしの途中で膝が引っかかり、スムーズに動かないのが分かります。

膝そのものというより、股関節の奥や骨盤まわり、腰の組織がかなり癒着(組織どうしが貼りついて滑らなくなること)していますね。膝は、そのしわ寄せを受けている状態です。
えっ、膝じゃないんですか?

筋膜は全身つながっているので、股関節や骨盤で動きが止まると、その分の負担が膝に集中するんです。だから今日は、膝ではなく原因のほうから触っていきます。
施術が始まっても、先生の手はなかなか膝に向かいません。股関節の奥、骨盤まわり、さらには肩甲骨へ。深いところに隠れた癒着を直接ねらって、ていねいにほどいていきます。
あれ…さっきより膝の引っかかりが少ない気がします。

錆びた蝶番のドアって、蝶番に油を差さないと軽くなりませんよね。膝も同じで、動きを止めている場所がゆるむと、曲げ伸ばしが変わってくるんです。
施術のあとは、最初と同じ動作をもう一度チェック。歩き方、しゃがみ込み、膝の曲げ伸ばし——その変化は、動画でぜひ見比べてみてください。
曲げるのが全然違います。人工関節しかないと思い込んでいたので…来てよかったです。

長い時間をかけてできた癒着なので、一度で全部が終わりではありません。ただ、「膝が痛い=膝が悪い」とは限らない。原因の場所から整えていけば、まだできることはありますよ。
「手術しかない」と言われて諦める前に——痛む場所ではなく、痛みの原因をたどる。六層連動操法の考え方がよく分かる症例です。
検査から施術後の変化まで、実際の様子は上の動画でご覧いただけます。