CASE 14 耳鳴り・難聴
20年来の耳鳴りと首の痛みに悩む女性

20年続く耳鳴りが劇的改善。着目したのは耳ではなく「首と背中の癒着」

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20年来の耳鳴りと首の痛みに悩む女性が登場

沖倉先生

今日はどんなことでお困りですか。

患者さん

20年ぐらい前から首が痛くて、耳鳴りがするんです。40歳の時に、突然シャーッという音が鳴り始めました。お医者さんに行ったら、これは治らないと言われて。

耳鳴りが始まったのは40歳の時。先に首の痛みがあり、それと同じ時期から耳鳴りも出てきたといいます。更年期に入ると耳鳴りはさらに大きくなり、聞こえ方も悪くなってきました。左右のうち、左の方がとくに大きく鳴っているそうです。

症状/困っている場面

患者さん

後ろから声をかけられたり、外でBGMが流れていたりすると、もう聞き取れないんです。急に話しかけられると「はぁ?」と聞き返してしまって、娘には「お母さん、全然聞こえてないね」と言われます。

沖倉先生

聞こえないというより、音が多すぎて聞き分けられない感じなんですね。

患者さん

そうなんです。聞こえないんじゃなくて、音がありすぎる感じで。ずっと鳴りっぱなしです。

一般的に耳鳴りは「キーン」という金属音で表されることが多いのですが、この方の場合はそうではなく、「シャーッ」というとても高い音が絶えず鳴り続けているとのことでした。

動作検査

首を左右に回す、横に倒す、前後に倒す——首の動きを一つずつ確認していきます。回旋では途中で「これ以上いかない」と可動域が止まり、左へ倒すと首ではなく左の腰に痛みが出ました。前後屈もそれぞれ限界がはっきりしています。

沖倉先生

まず左を向いてください。痛みや動きにくさはどうですか。

患者さん

動かないですね。痛みはないんですけど。

沖倉先生

反対を向いてみましょう。

患者さん

これ以上いかないです。

沖倉先生

では横に倒します。左側どうですか。

患者さん

腰が痛い。左の腰が痛いです。

耳ではなく「首と背中の癒着」に着目

沖倉先生

耳鳴りが首と同じ時期から来ているのがポイントです。その首の張りが何から来ているのか。触ってみると、背中のこのあたりがものすごく張っていますね。背中に何かがのしかかっているような感じです。「凝っている」「亀の甲羅みたいに硬い」と言われたことはありませんか。

患者さん

いつも言われます。亀の甲羅みたいって、まさに言われます。

沖倉先生

耳の原因は、この後ろ側にあります。後頭部が痛むことはありませんか。奥の方に来るような痛みです。

患者さん

あります。かなり激しくて、奥の方に来ます。

沖倉先生

その後頭部が痛む時、耳鳴りも激しくなりませんか。

患者さん

ああ、なるかもしれません。

首にむちうちの経験がないかを尋ねると、19歳の頃、後ろから車に追突されたことがあると分かりました。当時は若く、すぐに治ったように感じていたそうです。沖倉先生は、そこで加わった衝撃の名残が背中に強い癒着として残り、それが長い年月をかけて表面化してきたと見立てます。

沖倉先生

耳鳴りには波及するラインがあって、人によって出発点が違うんです。奥歯から来る人、肩の張りから来る人、内臓から来る人もいる。音は体の内側の真ん中ではなく、外側のラインが耳の奥を通って耳鳴りになります。今回は背中の後ろ側の硬さがとくに目立つので、そこからの耳鳴りで間違いないですね。ただし、癒着を取らない限り耳鳴りは何度でも再発します。硬い筋肉をほぐすだけではまたすぐ戻る。それは癒着が取れていない証拠なんです。

施術——背中と首の癒着をゆるめる

背中の張りは長年のぶんだけ強く、こびりつくように固まっていました。沖倉先生はその癒着を丁寧にゆるめていきます。ほどなくして、耳鳴りそのものに変化が現れました。

沖倉先生

これで耳鳴りの感じ、かなり変わったんじゃないですか。

患者さん

はい、だいぶ変わりました。だいぶ小さくなりました。

沖倉先生

もうこの腕のあたりからは、ほぼ張りがないですね。

患者さん

耳がすごく楽です。小さくなりました。ありがとうございます。

施術後の変化

耳鳴りだけでなく、話し方にも変化がありました。施術の前に少しあった発音のぎこちなさが、なくなっている感じがするといいます。座ったままでは分かりにくいからと、屋外に出て距離をとって聞こえ方を確かめました。首の回旋・前後屈もあらためて確認すると、どの方向も動きがはっきり大きくなっています。

患者さん

さっきより聞こえます。何を言っているかも分かります。

沖倉先生

さっきは聞こえなかったですよね。今の方が風が強くて、私の方が聞き取りにくいくらいなのに。

患者さん

本当に、こんなに聞こえると思っていなかったので、びっくりです。よく聞こえます。

沖倉先生

首も見てみましょう。左に回して、反対に回して、頭を下げて。

患者さん

全然違う。全然違います。

患者さん

体がすごく柔らかくなった感じがします。今まですごく緊張して生活していたんだなって。徐々に緩んできて、今は顔がポカポカしています。

動画で交わされた詳しいやり取り

沖倉先生

耳鳴りが始まったきっかけは、やはり首と一緒だった感じですか。

患者さん

そうです。首がまず最初に痛くて、その頃から耳鳴りも。当時は、首の痛みの方が辛かったです。

沖倉先生

どんな音が聞こえますか。よく「キーン」と言う方が多いですが。

患者さん

私の場合はキーンじゃなくて、シャーッという、すごく高いシーッという音なんです。

沖倉先生

左右では、どちらが強いですか。

患者さん

左の方がすごく大きいです。

沖倉先生

首を前に倒してみましょう。そこが最大の限界ですね。今度は上を向いて。それも限界。かなり動きが詰まっています。やっぱり親指側からも小指側からも来ていて、背面のラインが全体に張っています。とくに背中のここが強い。

患者さん

背中は、いつも凝っていると言われるところです。

沖倉先生

首にむちうちのような経験はありませんでしたか。

患者さん

あ、むちうちもやったことあります。10代、19歳ぐらいの時に、後ろから車がぶつかって。

沖倉先生

その話は知らなかったな。すぐ治った感じでしたか。

患者さん

若かったので、その時はすぐ治りました。私も忘れていたくらいで。

沖倉先生

ここの背中の癒着がとても強いんです。普通ではこうはならない。衝撃が加わった後が残っている。治ったように見えても、まだ治りきっていなかったところですね。

沖倉先生

施術の内容を説明しますね。まず前側のお腹寄りのラインが、直接耳の方へ波及していました。それが後ろに回って側方のラインになり、耳の方へ。背面のラインは小指側まで広がって、後頭部の方へつながっていました。首も、頸椎の1番から7番あたりまで固まっていて、それが余計に響いていた。背中の張りも合わせて、大きな原因になっていました。

患者さん

他の施術では治らないことがほとんどで、痛みが変わらないまま帰ることもよくありました。耳鳴りに関しては、一度も良くなったと思えたことがなかったので。

沖倉先生

耳鳴りは何度も診てきているので、自信はあります。継続して見ていければと思います。今日の変化を、体になじませていきましょう。

患者さん

本当にありがたいです。今日は来て良かったです。ありがとうございました。

FAQ

この症例についてよくある質問

この症例では、どのような悩みが紹介されていますか?

耳鳴り・難聴という悩みを抱えた方の症例です。20年来の耳鳴りと首の痛みに悩む女性という生活上の困りごとから、問診と動作検査、施術前後の変化までを紹介しています。

なぜ痛む場所ではなく、離れた部位を施術するのですか?

六層連動操法は、痛みの原因を痛む場所だけに求めません。皮膚から骨まで六つの層の癒着や、筋膜のつながりをたどり、離れた部位(お腹・胸郭・首・過去の手術痕など)から動きを取り戻します。この症例でも、痛む場所とは別の部位に着目して施術しています。

この施術は、どこで受けられますか?

六層連動操法は、セミナーを修了した認定施術者が全国・海外の治療院で行っています。お近くの認定治療院は「全国の治療院」ページからお探しください。

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