CASE 57 頸椎症・首の痛み
診断名は頸椎症。痛みの元はお腹の中

頸椎症で首が痛くない時がない——27歳の脾臓破裂の癒着が全身を固めていた

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頸椎症で首が痛くない時がない——27歳の時に脾臓破裂を経験した女性が登場

沖倉先生

27歳の時に脾臓破裂をされて、骨盤の方まで隅々に出血が行き渡っていた。安静にして、お腹の中で血液がかさぶたのようになって治るという治療法だったんですね。

患者さん

でも先生に、やっぱり癒着がどうしても残ると。開腹してもまたその時に出血してまた癒着ができるから、癒着はどうすることもできないと言われて。時々腸が動いた時にすごくキリキリしたり、運動すると横っ腹が痛くなったりします。

「腰痛や背中の痛みは、そこに原因があるかもしれない」と先生。主訴は首です。4年前に左の肩関節周囲炎から腱板断裂と言われ、両肩が動かない状態に。治療していたら今度は首が痛くなり、それ以来ずっと痛みが常にあり、寝ている時も痛い。「痛くない時はないですね」。痛むのは右側の首の後ろです。

レントゲンでは頸椎3・4・5番の関節の隙間が狭い

沖倉先生

3・4・5番のここの関節が少し隙間が狭くなっていて、ここで頸椎症という診断になっているはずです。ぶつかって痛いというのももちろんあるんですけど、そこをぶつからせている問題点が首の筋肉なんです。この筋肉がすごくこって硬くなって、頸椎をストレートにして固めてしまっている。だから痛みが強くなっている。

右から見ていくと、腕は関節がすごく硬く、上側の筋肉全体に強い張りがあって首へ伝わっている。足は前側が相当固まっていて「前側がひどすぎる」一方、後ろはそれほど硬くありません。胸郭の表側と裏側、横隔膜のあたりも硬く、呼吸もしづらいとのこと。

見立て——後ろの筋肉ではなく、前側と裏側と臓器の中

沖倉先生

逆に言うと、後ろの筋肉はそうでもないんですよ。前と裏側と臓器の中。そこを狙って取ればいい。関節自体は全体的に緩いので、関節をキメるカイロなどのやり方はできない。関節から繋げにくいから、多分やりにくいと思います。

背骨と筋肉がつながるところが固まっていて、本人いわく「そこがよく攣る」場所。そこにアプローチしながら「今、一部抜きました」「今は首の奥を狙っています」。おそらく脾臓破裂から起こっている癒着がかなりの原因で、臓器から来る硬さがこのあたりで起こっている。診断名はそうなっているけれど、痛みの原因は癒着の方から波及している——というのが先生の推測です。

施術中——「首の痛い人を、首からはやらない」

患者さん

右肩とか右の首の方、軽くなってます。

沖倉先生

反対側からの癒着も結構強いので、そこをこれからやっていきます。スーパーフィシャルフロントラインとディープフロントラインが硬くなっていて、やっぱり後ろのバックラインは問題じゃない。中身なんです。首の筋肉で言うと胸鎖乳突筋や斜角筋に影響が来て、首が吊られて痛い。骨盤は全然問題ない、というのも珍しいぐらいです。

施術中は胸の骨がボキボキと鳴ります。本人は、三角筋のあたりがブルブルして箸も落とし、髪の毛も乾かせないほどひどかった時期があったそうです。先生は「首が痛い人を、自分は首からあまりやらない。足や腕から繋げてやることが多い」と話します。

施術後——頸椎が動き出し、肩甲骨の重さが軽くなる

沖倉先生

動き出した、動き出した。今だいぶ軽くなっています。頸椎の動きがやっと出てきたんです。すごく固まっていました。全然違いますね。

患者さん

違いますね。肩甲骨とか、この肩のところも常に重くて痛かったんですけど、今すごい軽くなって。

動画の最後には施術前後の腕上げの比較と、後日届いた本人の感想が紹介されています。「若気の至りで負った内臓破裂からくる癒着による、お腹を包む膜の硬さが身体の硬さに影響することも初めて知りました」「以前行った整体では、内臓癒着のことを相談しても『呼吸してみて! 息吸えるなら問題ないよ』の一言でスルーされてしまいました」「長年諦めていた部分に光をあてて頂くことができ、まだまだ改善の道があることも分かりました」とのことでした。

動画で交わされた詳しい問診

沖倉先生

どうもこんにちは、沖倉です。27歳の時に脾臓破裂、骨盤の方まで出血が行き渡っていたということで、安静にして、中で血液がかさぶたのようになって治るという治療法で。

患者さん

でも先生に、やっぱり癒着がどうしても残ると。開腹してもその時に出血してまた癒着ができちゃうから、癒着はどうすることもできないと言われて。時々腸が動いた時にすごくキリキリしたり、運動すると横っ腹が痛くなったりします。

沖倉先生

だからそういうのなのかな。腰痛だとか背中の痛みだとか、そこの原因があるかもしれないですね。可能性は高いです。

患者さん

主訴は、4年前にまず左の肩が肩関節周囲炎ですごくひどくなって、腱板断裂と言われたんですね。両方の肩が動かない状態になって、治療していたら今度は首が痛くなってきて。そこからずっと首が痛いのが治らなくて。可動域もなんですけど、痛みが常にあって。今日も痛くて、寝ている時も痛い状態で。痛くない時はないですね。

沖倉先生

痛いところはどこですか。

患者さん

ここと、後ろですね。

沖倉先生

反対側を向いた時にはどうですか。

患者さん

この時も右ですね。

沖倉先生

同じく右側なんですね。頸椎症という話でしたけれども、3・4・5番の関節の隙間が少し狭くなっている部分があって、レントゲンで見てそういう診断になっているはずですね。ぶつかって痛いというのももちろんあるんですけども、そこをぶつからせている問題点が首の筋肉なんですよ。この筋肉がこって硬くなって、頸椎をストレートにして固めてしまっている。だから痛みが強くなっている。右側に問題が一番潜んでいるかなというところで、右向きから見ていきます。腕を見ると、すごく関節が硬くて全然動いていない。上側の筋肉全体の張りが強いというのが、腕から見ても読み取れます。

動作検査と施術中のやり取り

沖倉先生

足を見ますね。足の内側はそこまで硬くはないんだけど、前側ね、前側が硬いですね。相当固まっています。前側がひどすぎますね。後ろはそんなに硬くない。この胸郭の表側と裏側、ここら辺がすごい。横隔膜ですかね。

患者さん

呼吸もしづらいです。

沖倉先生

逆に言うと、後ろの筋肉はそうでもないですよ。前と裏側と臓器の中、そこを狙って取ればいい。関節自体は全体的に緩いので、多分やりにくい。関節をキメる、例えばカイロの人だとかはできない。関節が緩すぎて繋げにくいんです。……前側が硬い感じがあるんですよね。これが多分、臓器か何かに繋がっているんだと思う。

患者さん

脾臓を破裂した時にひたすらベッドで寝ていたんですけど、脾臓も痛いんですけど、それ以上に痛かったのが肝臓で。肝臓って肋骨にピタッとくっついているらしいんですね。血液が入って間が開いた状態になっちゃったので、それがすごく痛かったんです。

沖倉先生

そんなに破裂する場所じゃないからね。ここの背骨があるじゃないですか。背骨とここの筋肉から背骨まで繋がって、そこのところがすごく固まっている。

患者さん

そこがよく攣るんですよ。

沖倉先生

これ、今アプローチしています。おそらくこれがすごく辛いと思う。何をやられているか分からないよね。今、一部抜きました。さっきの塊がなくなっているはず。これは今、首の奥を狙っています。

患者さん

少し軽くなっている感じがします。

沖倉先生

おそらくこの脾臓を破裂したところから起こっている癒着が、かなり原因になっている。臓器から来る硬さがここら辺で起こっています。疾患の診断としてはそうなっているんだけれども、痛みの原因は癒着の方から波及する痛みになっているかな、と推測できます。首の右肩の方、どんな感じですか?

患者さん

右肩とか右の首の方、軽くなってます。

沖倉先生

反対側からの癒着も結構強いので、そこをこれからやっていきます。スーパーフィシャルフロントラインとディープフロントラインが硬くなっていて、バックライン、背中の方は全然問題じゃなくて、やっぱり中身なんです。胸鎖乳突筋だとか斜角筋だとか、首の筋肉に影響が来て、首が吊られて痛い、みたいな感じになっている。骨盤は全然問題ないからね。全然ないというのも珍しいぐらい。

患者さん

胸の骨がボキボキいってます。

沖倉先生

いってますよ。粘っこい。ここも硬い。

患者さん

三角筋のところがブルブルし出して、物も持てなくなっちゃったんですね。本当に箸を持つのもやっとくらいで、箸を持っても落としちゃうし、髪の毛も乾かせないから、本当にひどくなってしまって。

沖倉先生

自分は、頸椎症の方だとか首が痛いという人を、あんまり首からやらないんですよね。足からやったり腕から繋げてやったりすることが多いです。頸椎症で悩まれている方は多くて、皆さん同じく頸椎症、ストレートネックという診断名がなされるんですけども、大概その痛みの原因はそこから来ているものじゃないんですよ。

患者さん

ああ、はい。

沖倉先生

筋肉がこわばって、そこから診断名をつけるわけじゃないですか。それは患者さんが思い込んでいるだけで、実はこの筋肉の癒着を取ることで解決するケースがほとんどです。なので診断名とは別個で考えた方がいいです。

施術後の再検査

沖倉先生

動き出した、動き出した。はい、オッケーです。今だいぶ軽くなっています。頸椎の動きが今、やっと出てきたんです。すごく固まっていました。

患者さん

全然違いますね。

沖倉先生

違いますね。こういう風に動いているのが分かります。

患者さん

肩甲骨とか、この肩のところも常に重くて痛かったんですけど、今すごい軽くなって。

沖倉先生

3・4・5番の頸椎のところに癒着している箇所がありました。全然動かなかったからね。その下も硬かったんですけども、その下はやっぱり肋骨のところから来ています。

患者さん

ありがとうございました。

FAQ

この症例についてよくある質問

この症例では、どのような悩みが紹介されていますか?

頸椎症・首の痛みという悩みを抱えた方の症例です。診断名は頸椎症。痛みの元はお腹の中という生活上の困りごとから、問診と動作検査、施術前後の変化までを紹介しています。

なぜ痛む場所ではなく、離れた部位を施術するのですか?

六層連動操法は、痛みの原因を痛む場所だけに求めません。皮膚から骨まで六つの層の癒着や、筋膜のつながりをたどり、離れた部位(お腹・胸郭・首・過去の手術痕など)から動きを取り戻します。この症例でも、痛む場所とは別の部位に着目して施術しています。

この施術は、どこで受けられますか?

六層連動操法は、セミナーを修了した認定施術者が全国・海外の治療院で行っています。お近くの認定治療院は「全国の治療院」ページからお探しください。

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