CASE 13 ひざ痛
階段がつらく、人工関節も覚悟していた方

「人工関節しかないかも…」と諦めかけた膝痛。原因は股関節の奥の癒着でした

施術動画をYouTubeで見る

「人工関節しかないかも」と覚悟していた膝痛の女性が登場

沖倉先生

今回は、膝の痛みが強いということでいらっしゃいましたね。

患者さん

3年前に転職して立ち仕事になってから、痛みが加速してしまって。去年の4月に変形性膝関節症という診断を受けました。整形に行ったら、いきなり人工関節と言われるんじゃないかと思って、覚悟していました。

レントゲンでは、膝の外側のクッション(半月板)がもう2mmほどしか残っておらず、ほとんどない状態。もともとは右膝が痛く、我慢したり整体に通ったりするうちに、今度は左膝まで痛むようになっていました。両膝ともかなり腫れ上がっています。

いちばん困っている場面

患者さん

一番困っているのは、朝の起き上がりです。床に寝ているので、起きたら隣のソファに捕まって立つんですが、膝がここで噛み合わなくて。1、2分じっとして噛み合わせてから、やっと歩き出すんです。少し歩くと、引きずりながらですけど、普通に歩けるようにはなります。

患者さん

左膝は自分で下ろせないんです。手の力で持ち上げないと上がらなくて。曲げると痛いので、いつもこうやって手で支えています。

膝の腫れについて尋ねると、「いつも腫れていると言われます。これでも今日は引いている方なんです」とのこと。日常のちょっとした動作すべてに、膝をかばう緊張が張りついていました。

動作検査

沖倉先生

ここに掴まって、どのくらいまでしゃがめるか、片方ずつ見てみましょう。痛みが出たところで止めてください。

患者さん

もう出てます。これくらいでもう痛いです。下に座る時は、足を伸ばさないと座れなくて。

少ししゃがんだだけで、無意識に体が力む——防御反応が出るほど、膝は動きを警戒していました。仰向けで足をまっすぐ伸ばしたまま持ち上げてもらうと、膝を曲げれば上がるものの、まっすぐな状態ではきつくて上がりきりません。膝そのものより、脚のつけ根の動きが止まっていることがはっきり見えました。

痛む膝ではなく"股関節の奥"に着目

沖倉先生

明らかに股関節がおかしいですね。ここに異常があるので、股関節を取らないと膝関節が伸びてこないんです。今、脚の重心が内側に寄っていますが、これはこの筋肉が原因です。

沖倉先生

膝の中は、確かに骨が変形しているので、中を触ってもできることには限界があります。膝の中をやっても、実はあまり良くならないんです。だから、これまで誰も介入してこなかった部分——股関節の周りや骨盤の中——をしっかり取らないと、多分治らないと思います。

痛いのは膝でも、膝を曲げ伸ばしできなくしている本当の原因は、股関節周囲と骨盤の中に潜んだ強い癒着だという見立てです。さらに、いつも痛いという右の肩甲骨まわりの硬さも、この膝の問題と地続きだと沖倉先生は見ていました。

施術——股関節・骨盤から、そして肩甲骨へ

長年積み重なった硬さのため、いつもよりしっかりと股関節まわりの癒着をゆるめていきます。途中、膝の外側にあたる部分へ響きが伝わりました。

患者さん

あ、なんか今、膝のここに響きました。

沖倉先生

取れましたよ、内側。ほら、これで膝が伸びやすくなったの、分かります?

患者さん

あ、本当だ。楽になりました。

沖倉先生

外側の痛みも、だいぶ取れてきたでしょう。

患者さん

今、ここを触られても痛くないです。普通だったら絶対にこんなことできないのに。

続いて、いつも凝り固まっているという右の肩甲骨・肋骨の上側へ。ここもガチガチにへばりついていました。膝の施術の延長線上で、肩まで一緒にゆるんでいきます。

患者さん

そこ、いつも痛かったところです。気持ちいい。

沖倉先生

肩甲骨の施術をしているようで、実は膝の施術をしているんですよ。取れたので、肩もすっきりして、寝る時も楽になっているはずです。

施術後の変化

沖倉先生

では、足をまっすぐ伸ばしたまま上げてみてください。

患者さん

あ、突っかかりがない。余裕で上がります。

沖倉先生

しゃがんでみましょうか。

患者さん

えっ、こんなに曲がる。いつもはこんなに曲がらないのに。

起き上がって歩いてもらうと、先ほどよりも足の運びがスムーズになっていました。

患者さん

なんだか、普通の歩き方を忘れちゃってました。

沖倉先生

長年、歩けていなかったですからね。だいぶ変わりましたよ。

沖倉先生

段差のような動作も見てみましょう。怖ければ無理はしないで。

患者さん

これはちょっと怖い……でも、あ、本当だ。

沖倉先生

安全にここまで行けるようになりましたね。棒みたいだった足が、棒じゃなくなってますよ。

患者さん

下ろせる、下ろせます、こっちの足が。膝に力が入れられる。絶対に上がれなかったのに。

動画で交わされた詳しいやり取り

沖倉先生

レントゲンを見た感じ、覚えていますか。膝の骨と骨の間に、クッションがどのくらい残っていましたか。

患者さん

外側はあと2mmくらいと言われました。半月板がほとんどないって。左足も見てもらったら、左は4mmくらいあるそうです。

沖倉先生

それで整形に行ったら、と。

患者さん

いきなり人工関節と言われちゃうかなと思って。とりあえず行ったんですけど、やっぱり人工関節かなと、覚悟していました。

沖倉先生

右膝と左膝、痛みの順番はどうでしたか。

患者さん

最初は右でした。1年間我慢して、2年間は整体に通いながら。でも右がここまでにならないうちに、今度は左がなっちゃって。左は自分で下ろせないんです。

沖倉先生

膝の水を抜いたことは。

患者さん

前に1度だけ、右を抜いたことがあります。3年前に整体・整骨院に行った時にも溜まっていたんですけど、もう抜かない方がいいかなと思って、抜かずにいました。それでも治らないので、行きつけの整体に通い出したんです。

沖倉先生

しゃがんでもらうと、掴まった瞬間に力が入りますね。

患者さん

私が力を入れちゃってるってことですか。

沖倉先生

いえ、自然な反応です。無意識のうちに防御反応が出ているんですよ。だから、痛い膝の中ではなく、まず股関節の異常から取っていきます。

患者さん

膝が悪いのに、股関節や肩甲骨から診るなんて、思ってもみませんでした。

沖倉先生

股関節周囲と骨盤の中に強い癒着があって、それが膝の曲げ伸ばしをできなくしていました。もう一つは肩甲骨の周辺、肋骨の上側。ここもしっかりへばりついていたので、取りました。

患者さん

それは言われると分かります。肩こりも、これで楽になってます。

沖倉先生

左側は、骨盤の中の塊が膝の内側の痛みにつながっていました。今回は左側の方が影響が大きかったですね。もちろん右側からの影響もありましたが。

患者さん

着替えていて分かりました。足が変な感じ——軽いんです。本当にありがとうございました。

FAQ

この症例についてよくある質問

この症例では、どのような悩みが紹介されていますか?

ひざ痛という悩みを抱えた方の症例です。階段がつらく、人工関節も覚悟していた方という生活上の困りごとから、問診と動作検査、施術前後の変化までを紹介しています。

なぜ痛む場所ではなく、離れた部位を施術するのですか?

六層連動操法は、痛みの原因を痛む場所だけに求めません。皮膚から骨まで六つの層の癒着や、筋膜のつながりをたどり、離れた部位(お腹・胸郭・首・過去の手術痕など)から動きを取り戻します。この症例でも、痛む場所とは別の部位に着目して施術しています。

この施術は、どこで受けられますか?

六層連動操法は、セミナーを修了した認定施術者が全国・海外の治療院で行っています。お近くの認定治療院は「全国の治療院」ページからお探しください。

症例一覧へ戻る →
← CASE 12 息ができないほどの激痛と筋力低下。 CASE 14 20年続く耳鳴りが劇的改善。着目したのは耳ではなく「首と背中の癒着」 →

この施術は、お近くでも受けられます。

六層連動操法のセミナーを修了した認定施術者が、全国の治療院で施術を行っています。

全国の認定治療院を探す →

施術動画は、公式YouTubeで。

重症患者の症例動画やセルフケアを配信中。チャンネル登録者1.3万人超。

公式YouTubeチャンネルへ → お問い合わせ