今日は首こり・肩こりが強いということで来られたんですね。体全身を、手から見ていきます。
はい、よろしくお願いします。ずっと重くて、なんだか体重まで重く感じるんです。
来院の主訴は、強い首こり・肩こり。沖倉先生は肩そのものを揉むのではなく、まず右側から手をたどり、背中・肋骨・脚まで全身の状態を確かめていきます。触れていくと、背中全体が硬く、特に肋骨の後ろがかなり固まっていることが分かりました。
肩も首もずっと重くて、体全体が重たい感じです。
肩こりは後ろ側のほうが重症ですね。こちら側はすごく固まっていて、反対側は肩の前、首の前から来ています。背中もつながっていて、肋骨の後ろはかなりつらい状態です。
肩こりといっても、後ろ側から固まっているタイプと、首の前から引っ張られているタイプが混ざっていました。肩の奥では背中と肋骨がこわばり、それが首まで負担を送っていました。
証拠として見ていきますね。骨盤に対してまっすぐ、脚を真上に上げてみてください。
あ、ここまでしか上がらないです。痛い……ここで痛いです。
上がりにくいですよね。横側の筋肉が緊張して硬くなっている証拠です。こうやって当てていくと、ここら辺でぶつかる感じがしませんか。
あります。自分でも、ここで引っかかる感じがします。
脚をまっすぐ上げる検査では、途中までしか上がらず痛みが出ました。体の横側のラインが硬く、動きの途中で「ぶつかる」感覚が残ります。沖倉先生は、この横側の張りこそが肩・首まで響いていると見立てます。
これ、指先から全身の横側を緩めていきます。肩そのものは触りません。
えっ、そこからなんですね。……あ、気持ちいいです。
では、ご自分で首をまた少し触って揉んでみてください。
あれ、柔らかくなってる。分からないくらい……本当だ、さっきより首がふわふわです。引っかかりがなくなってる。
肩や首を直接ほぐさず、指先から体の横側のラインをたどって緩めていきます。すると患者さん自身が首を触って確かめたとき、こわばりが消えて「ふわふわ」に変わっていました。硬さの本体が離れた場所にあったことが、ここではっきりします。
足の裏側の筋張りもかなり強いので、こちらも取っていきます。ご自分でも脚を上げてみてください。
全然上がらないですね……。あ、左足がなんだかあったかい感じがします。動いてるというか、反応がある感じです。
脚が柔らかくなってきましたね。こういうことだけでも、腰の痛みが大きく変わってきます。
あ、抜ける瞬間の感覚が分かるかもしれない。ゴリッとなりました。
上半身が硬いせいで、足まで筋緊張が来ていたんです。一度起き上がってみましょう。左右差が結構あると思います。
こっちのほうがまだ引っかかる感じがあります。上げられなくはないけど、やっぱり楽じゃないです。
こちらはディープフロントラインという、体の内側のラインが悪いですね。脚の内側が張っています。内側の肋骨の中からそこまで通して緩めます。
あ、柔らかくなってきてる。全然違いますね、今。引っかかりがなくなりました。
次に背骨だけ見ていきます。ぶつかるのがここ。1つ、2つ……7つ。順番に緩めていきますよ。今、抜きました。1段階上がりましたね。
脚の裏側、内側のライン、そして内側の肋骨の中身から背骨へと、体の芯を順にほどいていきます。背骨で引っかかっていた箇所を一つずつ抜いていくと、そのたびに動きが「1段階」ずつ軽くなっていきました。
全部の骨に柔らかさが出てきましたね。脚の角度をもう1回、上に上げてみてください。
あ、すごい。ここから上がってる感じがあります。さっきグリッとなってたところが、もうくっつきます。
手も軽くなりましたね。
ふわふわになりました。今まですごく重いというか、体重も重く感じてたんですけど、なんか軽くなって……2〜3kg軽くなった気がします。気持ちいい。
脚の上がりも深くなり、手も軽くなりました。肩に一度も触れていないのに、首も肩も「ふわふわ」に変わり、体重が2〜3kg減ったように軽く感じるほどでした。
今日は首こり・肩こりが強いということでしたね。まずは全身を手から見ていきます。右側からいきますよ。
お願いします。とにかく肩も首も重くて、ずっとつらいんです。
背中のこちらが全体に硬いですね。肩こりは後ろ側がかなり重症です。反対側は肩の前、首の前から来ていて、背中もつながっています。肋骨の後ろは特につらい状態です。
肩を揉んでもらうんだと思っていました。背中や肋骨からなんですね。
証拠を見ましょう。脚を骨盤に対してまっすぐ真上に上げてください。
ここまでしか上がりません。痛いし、途中で引っかかる感じがします。
横側の筋肉が硬い証拠です。この横側のラインを、指先から全身分けて緩めていきます。肩は触りませんよ。
えっ、指先からなんですか。……あ、気持ちいいです。
では、ご自分で首を触って揉んでみてください。
あれ、柔らかい。本当だ、ふわふわになってる。引っかかりがなくなってます。肩に触ってないのに不思議です。
足の裏側の張りも強いので取りますね。上半身が硬いせいで、脚まで筋緊張が来ていました。
左足があったかい感じがします。あ、抜ける瞬間が分かりました。ゴリッとなりました。
起き上がってみましょう。左右差がありますね。まだ引っかかる側は、内側のラインが悪いです。脚の内側と、内側の肋骨の中から通して緩めます。
柔らかくなってきました。全然違います。引っかかりがなくなりました。
最後に背骨です。ぶつかる所を1つずつ、順番に抜いていきます。今、1段階上がりました。もう1回、脚を上げてみてください。
すごい、ここから上がる。手もくっつきます。ふわふわになって、体が2〜3kg軽くなった気がします。
普段、スマホを操作しているときの姿勢を教えてもらっていいですか。
恥ずかしい話なんですけど、ベッドのフレームに寄りかかって、結構な猫背でこんな感じです。自宅でずっとこうしています。
この姿勢で長年過ごすと、慢性的な肩こりになります。首の前側にずっと緊張が走ると頸椎にも良くなくて、背骨の前側が圧迫され続けます。片方の腕を脇につけて、その上に肘をのせて見ると、顔が下を向かないんですよ。電車の中でも同じで、こうすると肩こりはかなり防げます。
確かに、いつも下を向いていました。これなら続けられそうです。今日は本当にありがとうございました。
肩こりという悩みを抱えた方の症例です。【神業】肩に1秒も触らずふわっふわにという生活上の困りごとから、問診と動作検査、施術前後の変化までを紹介しています。
六層連動操法は、痛みの原因を痛む場所だけに求めません。皮膚から骨まで六つの層の癒着や、筋膜のつながりをたどり、離れた部位(お腹・胸郭・首・過去の手術痕など)から動きを取り戻します。この症例でも、痛む場所とは別の部位に着目して施術しています。
六層連動操法は、セミナーを修了した認定施術者が全国・海外の治療院で行っています。お近くの認定治療院は「全国の治療院」ページからお探しください。