CASE 60 腱鞘炎・テニス肘
腕に触れず、曲がらない指がまっすぐに

腱鞘炎とテニス肘が治らない——原因は交通事故のむち打ち

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手首の腱鞘炎から肘、脇腹へと痛みが広がり、仕事を続けられなくなった女性が登場

沖倉先生

こんにちは、沖倉です。今回は腱鞘炎ということで。いつ頃からですか?

患者さん

去年の11月末です。1月ぐらいにテニス肘になって。最初は本当に手首だけから始まって、そこから肘に来て。この辺までで止まっていたのが、気づいたらもう脇腹の方まで痛くなってきたんです。ここを使ったら、ここまでつってしまう。

痛みは手首から肘の外側、さらに脇腹へと広がり、仕事もできなくなったといいます。加えて交通事故に遭い、首と肩のあたりにむち打ちの症状も出始めました。何もしていない時はほぼ痛くないものの違和感が強く、手首が片側だけ曲がらず、特に気になっている指は15度ほどしか曲がりません。他にもいろいろ治療を受けたものの、良くならなかったそうです。

見立て——腱鞘炎とテニス肘が治りにくいのは、むち打ちから

沖倉先生

一見関係なさそうに見えるんですけど、関係あるんです。腱鞘炎が治りにくかったり、テニス肘が治りにくかったりというのは、このむち打ちから来ているのが多い。むち打ちが無かったら、すぐ治っています。

腕を触って確かめると、腱鞘炎の通りの悪さに加えて、手根管の部分で制限が起きた手根管症候群の症状、そして肘の外側(テニス肘)と内側(野球肘・ゴルフ肘と呼ばれる側)という別のルートの問題が混ざっています。だから前腕だけで終わらせることができず、肩関節や胸郭の中から制限が来ている、というのが先生の見立て。肩甲骨の痛み、肋骨のかなりの硬さ、さらには脚の突っ張りまで確認し、本人は「そのせいか分からないけど、2か月前に足をくじきました」と話します。

施術中——脚から取ると、腕の硬さが抜ける

沖倉先生

今触っている場所、ここが痛いのは分かりますね。この痛いのがだんだん無くなってくるのを感じていてください。……抜きました。全部かなり柔らかくなりました。

患者さん

感じたことのない動きです。やられたことがない。さっき硬かったのが、全然なくなった。足は全然自覚がなかったんですよ、言われて硬いって分かって。

腕そのものには触っていないのに「すごい楽になってきた気がします」。親指の付け根のピリッとする所は細かい癒着がいっぱい、と先生。腕の前面は手を使いすぎている最中にむち打ちで首と肩をやってしまい、それで悪化していたとのこと。本人も「シャーペンを持つだけでも痛いぐらいだったのに、仕事を普通に続けちゃったんです」と振り返ります。

施術後——曲がらなかった指がまっすぐに

患者さん

すごい軽くなった。動く。ここまで響かなくなった。すごい動きやすくなって、全然違いますね。気になっていたこの指が、まっすぐになりました。

患者さん

軽いタッチなんですけど、効果がはっきり。首を全然触っていないのに、首の方もかなりすっきりしました。

沖倉先生

良かったです。脚の方まであったのが、歩いた時に脚が軽くなっていたり、首の方も過ごしやすくなっていたりします。自律神経にも影響が来ますから、こっちが緩くなると楽になってきます。

動画で交わされた詳しい問診

沖倉先生

こんにちは、沖倉です。今回は腱鞘炎ということで。いつ頃からですか?

患者さん

去年の11月末です。1月ぐらいにテニス肘になって。最初はこの辺まで無かったんですけど、どんどん広がっていった、つながっていくというか。

沖倉先生

最初は手首だけから始まって。

患者さん

そこから肘に来て。テニス肘だから外側ですよね。この辺までで止まっていたのが、なんか気づいたらもうお腹の方まで痛くなってきた。

沖倉先生

お腹まで来るんですか。

患者さん

お腹っていうか、脇腹まで。ここを使ったら、ここまでつってしまう。

沖倉先生

仕事を辞められたということですね。

患者さん

仕事もできなくなり、はい。それはテニス肘で。あとはちょっと交通事故にも遭ってしまったので、それで首と肩のあたりにむち打ちの症状が出始めました。

沖倉先生

この症状と腱鞘炎の症状は、一見関係なさそうに見えるんですけど、関係あるんです。腱鞘炎が治りにくかったり、テニス肘が治りにくかったりというのは、このむち打ちから来ているのが多い。それが無かったら、すぐ治っています。

患者さん

他にもいろいろ治療を受けたんですけど、良くならなくて。

沖倉先生

今、痛みはこの状態でも感じられますか?

患者さん

何もしていない時はほぼ痛くはないんですけど、でも違和感とかすごいですね。あと手が曲がらない。こっちは普通にこう曲がるんですけど、こっち側がこんな感じ。自分が気になっているのは、ここの指が。

沖倉先生

確かに15度ぐらいしか行かない。こっちが全然行かないですね。ちょっと腕の方を触らせてもらっていいですか。

患者さん

はい。

沖倉先生

腱鞘炎というと、ここの通りが悪いのが腱鞘炎なんですよね。だけれども症状として出ているのは前腕の手根管で、手根管の部分で制限が起きてしまった。手根管症候群です。またこっちとこっちで別の問題があって、これがミックスされている。

患者さん

ああ。

沖倉先生

おそらくこれは内側、こっち側から来ているというのが手根管。で、こっちはテニス肘側だから別で、ルートが違う。いろんなものがミックスされているから、上半身の前腕の問題だけで終わらせることができないんです。肩関節だとか胸郭の中だとか、こっちから制限が来ています。

患者さん

肩甲骨とかも、交通事故のせいかなんかは分からないけど、肩甲骨も痛い。

沖倉先生

そこを直さないと、手も治らないです。こうやるとここが痛いですか。こっちよりもこっちの方が痛いですか。

患者さん

そっちの方が痛いです。

沖倉先生

どちらかというと、こっちは野球肘だとかゴルフ肘と言われる側。こっちがテニス肘。手首ではすごい張りを感じていますね。肋骨もこっちに来ています。

患者さん

痛っ。

沖倉先生

ここの硬さがすごいんですよ。めちゃくちゃ硬い。

患者さん

分かります。この辺、すごくつるんですよ。

沖倉先生

ここからね、実はこれもすごく突っ張っています。

患者さん

そのせいか分からないですけど、2か月前ぐらいに足をくじきました。

沖倉先生

ああ、本当ですか。これ、ちょっと取っていきます。

動作検査と施術中のやり取り

患者さん

力はずっと抜いていていいんですか?

沖倉先生

抜いていて大丈夫です、今のままで。こんな感じです、分かります?

患者さん

うーん、あんまり分からないです。

沖倉先生

ここ、触っている場所ね。ここが痛いのは分かります?

患者さん

はい。

沖倉先生

ここの痛いのがだんだん無くなってくるのを感じて。

患者さん

なんか感じたことのない動きです。やられたことがない。

沖倉先生

抜きました。全部かなり、だいぶ柔らかくなりました。さっき硬かったのが分かりましたか。

患者さん

全然なくなった。足は全然自覚がなかったんですよ。言われて硬いって分かって。

沖倉先生

今、骨側を抜いたので、この骨側がこっちに。

患者さん

これ、手からやるとどうなるんですか?

沖倉先生

手からやっても問題はないです。ただ、ここの症状が絡んで爆発するんです。だいぶ動く。良くなってきている気がします、分かります?

患者さん

分かります。触っていないですよね。すごい楽になってきた気がします。

沖倉先生

親指はここ、ピリッと来るあたり。痛いと全部くっついている。……抜けた。

患者さん

変わってます。分かる。すごい軽くなった。なんか動く。

沖倉先生

ピキピキしているのは、細かいのがいっぱい癒着しているんです。腕の前面は、何かで手を使いすぎている最中に悪化していたんですね。

患者さん

そうですね。本当にシャーペンを持つだけでも痛いぐらいだったのに、仕事とか普通に続けちゃったんです。

沖倉先生

こっちだけの症状だったら、ここが癒着していてもこっちが固まるから、こっちから発する痛みとして出る。でもむち打ちでこっちをやってしまって、それで悪化してしまった。……ああ、抜けてきた。結構いっぱい抜けています、あっちこっち。

患者さん

ここまで響かなくなった。

沖倉先生

良かった。

施術後の再検査

患者さん

すごい動きやすくなった。全然違いますね。すごい。

沖倉先生

気になっていたのは、ここの指でしたね。

患者さん

そうそうそう。まっすぐになりました。軽いタッチなんですけど、すごい効果がはっきり。首とかを全然触っていないのに、首の方もかなりすっきりしました。

沖倉先生

良かったです。脚の方まであったのが、歩いた時に脚が軽くなっていたりだとか、首の方もさっき言われていたんですけど、過ごしやすくなっていたりします。自律神経にも影響が来ます。

患者さん

あ、はい。

沖倉先生

こっちが緩くなると、楽になってきますから。

患者さん

ありがとうございました。

FAQ

この症例についてよくある質問

この症例では、どのような悩みが紹介されていますか?

腱鞘炎・テニス肘という悩みを抱えた方の症例です。腕に触れず、曲がらない指がまっすぐにという生活上の困りごとから、問診と動作検査、施術前後の変化までを紹介しています。

なぜ痛む場所ではなく、離れた部位を施術するのですか?

六層連動操法は、痛みの原因を痛む場所だけに求めません。皮膚から骨まで六つの層の癒着や、筋膜のつながりをたどり、離れた部位(お腹・胸郭・首・過去の手術痕など)から動きを取り戻します。この症例でも、痛む場所とは別の部位に着目して施術しています。

この施術は、どこで受けられますか?

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