CASE 36 人差し指のしびれ・感覚低下
紙の厚さや温度が分かりにくい、左人差し指の感覚低下が続く男性

人差し指の感覚低下——首の深部と腕のつながりを検査

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紙の厚みや温度が分かりにくい、左人差し指の感覚低下が続く男性が登場

沖倉先生

今回はヘルニアということですが、いちばんお困りなのはどこですか。

患者さん

頸椎ヘルニアと腰椎ヘルニアがあります。いちばん大きいのは、左手の人差し指がいつも痺れているというか、感覚が薄いことです。

感覚が薄くなったのは2024年から。左腕全体の痛みが激しくなり、痛みを止めるためにブロック注射を受けたところ、1回2回では効かず、強めの注射を打った日にひどく痛み、翌朝にはこの感覚になっていたそうです。医師からは「うまくいった、いずれ戻るかもしれない」と、はっきりしない説明を受けたといいます。

症状/困っている場面

患者さん

紙を1枚めくるとき、右手ならすぐ分かるんですが、左は厚みも折り目も分かりづらいんです。

指先の圧や折り目、紙の温度の違いがつかめず、紙が1枚なのか2枚なのかも触っただけでは判断できません。目で見て確かめたり、他の指の圧力で補ったりしてしのいでいる状態です。指先の表面が硬くコーティングされたように感じ、最初に力が入りにくいとも話します。親指から薬指にかけて感覚が鈍く、小指の感覚は保たれていました。

動作検査——握力・持ち上げ・触覚

沖倉先生

握力を見ましょう。まず右をぐっと。次に左を握ってください。

患者さん

左は……あまり力が入りません。

握力は左が右の半分ほど。指に引っ掛けて物を持ち上げてもらうと、左は明らかにグリップが弱く、引っかかりが乏しい。所見からは正中神経の麻痺が疑われ、頸椎5番あたりから腕・手指へ影響が及んでいると見立てました。

痛む指ではなく“首の深部”に着目

沖倉先生

手そのものを触っても変化は出ません。この痺れは首から来ています。首の深部に、出血のあとの癒着がある。それを取らない限り、指は改善しないと考えます。

沖倉先生の見立てはこうです。ブロック注射が神経線維に触れたか、注射部位の内出血をきっかけに炎症から癒着が起き、神経の滑走が妨げられている。実際、親指の母指内転筋が強く攣縮し、その硬さが上腕二頭筋の長頭から鎖骨、首へとつながっていました。腕から首へ走るディープフロントラインの内側で、筋膜のつながりが指先の感覚まで支配していると説明します。

施術——首の前側から腕・手指へ

まず母指内転筋のコリコリした攣縮を確認し、本人にも触って覚えてもらいます。そのうえで首の前側の癒着を、深部だけを使って緩め、神経の滑走性を引き上げていきます。

沖倉先生

首の前側を、ここだけを使って緩めます。抜いていきますよ。……ほら、さっきの硬さがなくなったでしょう。

患者さん

本当だ。表現は悪いですけど、気持ち悪いくらいすごいです。ずるずる動いてます。

続いて親指、そして人差し指から薬指へつながる硬さ、喉の奥にこびりついた部分の筋膜を順に滑走させます。出血で生じたフィブリンが神経や筋膜、脂肪組織を結合させ、滑走不全から痺れを起こす——その癒着を一つずつ剥がしていきました。

施術後の変化

施術後、指先の触覚が戻り始めます。紙の厚みや折り目が分かり、1枚か2枚かもはっきり判別できるように。握手で確かめると力も戻り、引っかかりも消えていました。タオルに触れると、以前は感じなかったボソボソした質感まで分かると本人が驚きます。

患者さん

さっきはピクリとも動かなかったのに、立体感覚が分かります。全然触ってる感がなかったのに、ちゃんと分かる。すげえ、自分でもびっくりしました。

動画で交わされた詳しいやり取り

沖倉先生

今回はヘルニアということですが、いちばんのお悩みはどこですか。

患者さん

頸椎ヘルニアと腰椎ヘルニアがあります。大きいのは左手の人差し指で、いつも痺れているというか、感覚が薄いんです。

沖倉先生

いつ頃からですか。

患者さん

2024年に、左腕全体の痛みでブロック注射を打った後からです。1回2回では効かず、強めのを打った日にひどく痛んで、明けたらこの感覚になっていました。

沖倉先生

打った時から腕が痺れたのなら、注射が神経に触れたか、内出血から癒着を起こした可能性が高いですね。医師はどう説明していましたか。

患者さん

「うまくいった、いずれ戻るかもしれない」と、はっきりしない言い方でした。

沖倉先生

手そのものを触っても変化は出ません。痺れは首から来ています。ここの深部に癒着があり、それを取らない限り指は変わりません。

患者さん

紙を1枚めくる時、右ならすぐ分かるのに、左は厚みも折り目も分かりづらいんです。1枚か2枚かも、目で見ないと分かりません。

沖倉先生

握力を見ます。左は右の半分ほど、持ち上げる力も弱く、グリップが効いていません。おそらく正中神経の麻痺で、頸椎5番あたりから来ています。

患者さん

表面が硬くコーティングされたようで、最初に力が入りにくいんです。

沖倉先生

母指内転筋がかたく攣縮し、上腕二頭筋の長頭から鎖骨、首へつながっています。この神経の滑走性を上げます。ここのコリコリ、痛いのが分かりますか。

患者さん

はい。自分で触っても硬いのが分かります。

沖倉先生

首の前側を、深部だけを使って緩めます。抜いていきますよ。……ほら、さっきの硬さがなくなったでしょう。

患者さん

本当だ。表現は悪いですけど、気持ち悪いくらいすごいです。ずるずる動いてます。

沖倉先生

出血で出たフィブリンが神経や筋膜を癒着させると、滑走が悪くなって痺れます。それを剥がしました。指の感覚はどうですか。

患者さん

厚みも折り目も分かります。1枚か2枚かもちゃんと分かる。立体感覚が戻りました。

沖倉先生

握手をどうぞ。力も戻り、引っかかりもないですね。

患者さん

全然違います。タオルのボソボソした感じまで分かります。自分でもびっくりしました。本当によかったです。

FAQ

この症例についてよくある質問

この症例では、どのような悩みが紹介されていますか?

人差し指のしびれ・感覚低下という悩みを抱えた方の症例です。紙の厚さや温度が分かりにくい、左人差し指の感覚低下が続く男性という生活上の困りごとから、問診と動作検査、施術前後の変化までを紹介しています。

なぜ痛む場所ではなく、離れた部位を施術するのですか?

六層連動操法は、痛みの原因を痛む場所だけに求めません。皮膚から骨まで六つの層の癒着や、筋膜のつながりをたどり、離れた部位(お腹・胸郭・首・過去の手術痕など)から動きを取り戻します。この症例でも、痛む場所とは別の部位に着目して施術しています。

この施術は、どこで受けられますか?

六層連動操法は、セミナーを修了した認定施術者が全国・海外の治療院で行っています。お近くの認定治療院は「全国の治療院」ページからお探しください。

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