CASE 56 股関節痛・膝痛
膝は綺麗。原因は骨盤の中にあった

25年続く右股関節と左膝内側の痛み——骨盤の中の癒着と内転筋が原因

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25年前から右の股関節が痛み、左膝の内側まで痛くなった——痛みを隠しながら過ごしてきた女性が登場

沖倉先生

右の股関節を最初に痛いと感じたのが25年前ぐらい。レントゲンで足は異常なしと言われたけれど、腰のすべり症があって、9年前には鞭打ちで頸椎のすべり症。やっぱり股関節が非常に痛くて、右の腰が痛くて、左の膝の内側が痛い。

患者さん

歩いているとすぐ腰が痛くなってきて。最初は股関節が痛いのかと思っていたんですけど、お尻とか脇とか後ろの部分が痛くて。いつの間にか左の膝が痛くなっていて、あ、庇ったんだなと思って。

歩く時に一番厄介なのは左膝の内側。疲れてくると右は腿の半分から背中の半分下まで全部がだるくて痛くなります。25年前から症状はだんだん悪化し、寝ている間もずっと痛いのが辛い。しゃがめない、正座もできない。「痛そうにしているのが自分が嫌なので、なるべく平気な顔をしている」という方です。

動作検査——階段を跳んで痛みを分散している

患者さん

ここを押さえないと膝が痛いです。曲げ切ると痛いので。膝を曲げて体重をかけている時間が嫌なので、階段は跳んじゃうんですよね。

歩き方を見ると脚を引きずるような歩き方で、普通に歩いていても脚の間がだんだん開いてしまい、立って閉じることができないといいます。横向きに寝て股関節を開く検査では、上げた位置が保てずに落ちてしまい、外に開こうとしてもそれ以上開かず、自分で上げようとしても上がりません。

見立て——膝ではなく、骨盤の中の癒着と内転筋

沖倉先生

膝に原因があるというのは、ちょっと怪しいです。膝は綺麗だから。癒着のようなものはレントゲンに映らないので、見ていくしかないです。骨盤内の影響で膝の内側に来ているという可能性が結構あります。

内側でガチガチに固まっているのは内転筋。これが第5腰椎につながり、骨盤内にも張り付いている。左も同じで、仙腸関節のあたりは骨盤内の癒着が集中的に激しい——というのが先生の見立てです。25年前ごろにこの場所がすごく痛くなった記憶とも一致し、「そこで炎症が起きて、骨盤内の前側の膜が癒着を起こし、左右の内転筋がおかしくなった」とのことでした。

施術中——「25年物の癒着を剥がした」

他のところでは強く押されるのが痛くて長く続けられず、10回通っても変わらなかったという方。「触った瞬間に、これは辛いだろうなと分かりました。頑固すぎる」と先生。施術中は「全然痛くないのがすごい」「だんだん柔らかくなってくる感じがします」と本人。途中で脚を上げてもらうと、だいぶ上がるようになっています。「25年物の癒着を剥がした」と先生。

施術後——階段を跳ばずに降りられる

患者さん

あ、なんかすごい軽い。立っている時のこの疲労感がないというか。膝を曲げる時も痛くないです。さっき押さえなきゃ登れなかったのに、階段も普通に登れます。跳ばなくて大丈夫です。

歩いてみると「全然楽です」「ふわっと歩いている感じがします。何十年ぶりに」。先生から見ても、引きずっていた脚が全く引きずらなくなっていました。

患者さん

先生が触っていただくところがまさに痛いところで、「あ、そこそこ」という感じなんですけど、押したりするわけでもなく、ただ添えているだけな感じで。気がつくと足が上がっている。よく動画で「抜ける」って言っていますけど、私はなんかパリっという感じでしたね。

沖倉先生

骨盤の内側から背骨の前側、肋骨、横隔膜まで、ディープフロントライン全体がこわばって、股関節を外に開く可動域を失わせていたんです。

動画で交わされた詳しい問診

沖倉先生

どうもこんにちは、沖倉です。右の股関節を最初に痛いと感じたのが25年前ぐらい。20年ほど前にレントゲンで足は異常ないと言われたけれども、5番目、一番下の腰の骨が前にずれ落ちるすべり症と診断がついています。9年前に鞭打ちで頸椎のすべり症。6年前にも足は異常ないという診断だったけれど、やっぱり股関節が非常に痛くて、右の腰が痛くて、左の膝の内側が痛い、ということですね。

患者さん

はい。歩いているとすぐ腰が痛くなってきまして。最初は股関節が痛いのかと思っていたんですけど、お尻とか脇とか、後ろの部分が痛くて。いつの間にか左の膝が痛くなっていて、あ、庇ったんだなと思って。

沖倉先生

膝のここら辺ですか?

患者さん

そうです、内側が。歩いたりする時は左の膝が一番厄介な感じで。疲れてくると右は、腿の半分上から背中の半分下まで全部だるくて痛くて。

沖倉先生

25年前に悪くなって、症状としてはずっと変わらないですか?

患者さん

だんだん悪化してます。

沖倉先生

膝に原因があるというのは、ちょっと怪しいです。膝は綺麗だから。癒着はレントゲンに映らないので、見ていくしかない。さっき歩き方を見させていただいたんですけど、脚を引きずるような歩き方をしていて、内転筋が攣縮して固まって歩くのに支障をきたし、膝に負荷がかかって痛い、という症状になっているんじゃないかなと。

患者さん

そう思います。普通に歩くのが、だんだん脚の間が開いてしまうような感覚で。逆に立って閉じることができないんです。

患者さん

寝ている間もずっと痛いですね。ずっと痛いっていうのが辛いんで。だから予防してしまうので無理なことはしないですし、しゃがめないし、正座もできないので。

動作検査と施術中のやり取り

患者さん

ここを押さえないと膝が痛いです。曲げ切ると痛いので。こう膝を曲げて体重をかけている時間が嫌なので、階段は跳んじゃうんですよね。

沖倉先生

ああ、そうなっちゃうんですね。

患者さん

これ以上は抱え込めないので。ちょっと体重をかけると痛いんです。

沖倉先生

横向きで股関節を開いて、ここの位置を保ってみてください。

患者さん

保てないんですよね。ここの位置が保てなくて落ちてしまう。外に開こうとしてももうこれが限界で、どんなに頑張っても外に開けないし、自分で上に上げようと思っても全然上がらないです。

沖倉先生

癒着から来る制限です。どう動かそうと思ってもビクともしない。それぐらい内側でガチガチに固まっています。固まっている筋肉が内転筋で、これが第5腰椎につながり、骨盤内にも張り付いている。左も同じく内転筋が骨盤の前側にくっついていて、仙腸関節のあたりの骨盤内の癒着が集中的に激しい。25年前ぐらい、ここら辺がすごく痛くなったことはないですか?

患者さん

あ、あります。

沖倉先生

ここで炎症を起こして、骨盤内の前側の膜が癒着を起こして、内転筋が両方ともおかしくなった。仙腸関節の周りが膜組織で固まって動かなくなっている状態です。

患者さん

ぎっくり腰は関係あるんですか? 昔2回ほどなりました。あとヘルニアとかも。

沖倉先生

あります、あります。かなり影響が来ています。なので、そこを頑張って攻めていきます。こいつをちょっと頑張って取りますね。

患者さん

他のところでは、すごく押されるんですけれども、それがすごく痛くてちょっと長く続けられなくて。回数を重ねれば治るのかなと思っていたんですけど。

沖倉先生

何回ぐらい通いました?

患者さん

10回ぐらいですね。頑張って我慢したんですけど、変わらずでしたね。でも、痛そうにしているのが自分が嫌なので、なるべく平気な顔をしてやっているので、分かりづらいだろうなとは思いますけど。

沖倉先生

こういう痛みって皆さんおっしゃるのが、人に理解してもらえないから、言ったって解決しないから言わない、みたいな。そのタイプですね。そういう方の気持ちを理解できるから、「これ辛いだろうな」と触った瞬間に分かりました。これはもうひどいです。頑固すぎる。

患者さん

全然その痛みがないっていうのがすごいですね。だんだん柔らかくなってくる感じがします。

沖倉先生

自分でもう1回ちょっと脚を上げてみて。だいぶ上がるようになってきました。25年物の癒着を剥がした。

患者さん

すごい上がる。あ、なんかすごい軽い。全然違います。立っている時のこの疲労感がないというか。

施術後の再検査

患者さん

膝を曲げる時、痛くないです、ここ。こっちもこうやる時に痛かったんですけど……ああ、いける。倒れますね。さっきはこれぐらいだったと思うんですけど。

患者さん

こう立っていても全然痛くないです。ここの張りがない。なんか足が後ろに蹴れる感じがします。階段も普通に登れます。さっきはここを押さえなきゃ登れなかったんですけど。

沖倉先生

降りるのはどうですか?

患者さん

あ、行ける。いけます。跳ばなくて大丈夫です。嬉しい。歩いている時が全然楽です。

沖倉先生

引きずっていたのが、全く今、引きずっていないですからね。

患者さん

ふわっと歩いている感じがします。何十年ぶりに。

沖倉先生

お疲れ様でした。他の治療院やリハビリを受けた時との違いだとか、実際どうだったのか感想をいただけたらと思います。

患者さん

やっぱり全く痛くないということですね。触っていただくところがまさに痛いところなんですけど、押したりするわけでもなく、ただ添えているだけな感じで。気がつくと足が上がっている。「抜ける」ってこういう感じなのかって。私はなんかパリっという感じでしたね。

沖倉先生

骨盤の内側にへばりついていたんですよね。あと背骨の前側、肋骨の前側と後ろ側、骨盤にもへばりついている。だから「骨盤が動かないね」とよく言われていたんですよね。仙腸関節が動かない。腸腰筋もベッタベタにくっついていて、縦隔の縦のラインもずっと取っていました。横隔膜の周りにもべったりくっついていて、それが全部総合して股関節の可動域の制限になっていた。ディープフロントラインの全体がこわばって、外に開くための可動域を失わせていた。だから腰もだるいし、股関節もお尻も重い、という鈍い痛みがこの痛みなんです。

沖倉先生

左側も同じくこのライン上で全部こっていたので、こっちも一生懸命取っていました。だから左の膝の痛みは、これで軽減したはずなんです。これは直に膝から来るものじゃないので。膝はすごい綺麗で、全く問題ない。

沖倉先生

綺麗に取ったので、これは絶対効果が分かると思います。継続して自宅で感じてみてもらいたいと思います。今日はありがとうございました。

患者さん

ありがとうございました。上がらなかった足が上がりましたね。

FAQ

この症例についてよくある質問

この症例では、どのような悩みが紹介されていますか?

股関節痛・膝痛という悩みを抱えた方の症例です。膝は綺麗。原因は骨盤の中にあったという生活上の困りごとから、問診と動作検査、施術前後の変化までを紹介しています。

なぜ痛む場所ではなく、離れた部位を施術するのですか?

六層連動操法は、痛みの原因を痛む場所だけに求めません。皮膚から骨まで六つの層の癒着や、筋膜のつながりをたどり、離れた部位(お腹・胸郭・首・過去の手術痕など)から動きを取り戻します。この症例でも、痛む場所とは別の部位に着目して施術しています。

この施術は、どこで受けられますか?

六層連動操法は、セミナーを修了した認定施術者が全国・海外の治療院で行っています。お近くの認定治療院は「全国の治療院」ページからお探しください。

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