CASE 30 突然の膝痛・歩行困難
前日まで元気だったのに、杖が必要で5分も歩けなくなった女性

突然の膝痛で5分も歩けない——足を着けない原因を骨盤までたどる

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前日まで元気だったのに、杖が必要になった膝痛の女性が登場

沖倉先生

膝の痛みですね。今、一番困っているのはどんな場面ですか?

患者さん

階段が使えなくて、5分も歩けないんです。左右とも痛くて、左は半月板や靭帯も痛めています。

両膝に痛みを抱えるなか、ある日突然、歩けないほどの痛みに襲われたクライアントさん。杖を使っても長くは歩けず、外出のたびにご主人が駅まで車で送る生活になっていました。「昨日までなんでもなかったのに、なんで今日からこんなに痛くなったんだろう」と、ご本人も原因が分からず戸惑っていました。

症状/困っている場面

患者さん

足がつけなくて、親指や薬指のつま先だけで歩くような状態でした。杖をまだ買っていなくて、駐車場で歩けなくなって困ったんです。

痛むのは膝の下から脛、足首のあたり。歩くたびに何かが突っ張ってくる感覚があり、左足に力が入りません。ある治療院では骨盤をかなり強く押されて怖くなり、次の予約をキャンセルして通うのをやめたそうです。

動作検査——左脚に体重を乗せられない歩き方

実際に歩いてもらうと、お尻を後ろへ突き出し、上体を前へ倒して歩くしかない状態。左足へ体重を移そうとするたびに体がよろよろと揺れます。着地したときは膝の下あたりに痛みが集中していました。

沖倉先生

股関節をずっと曲げたままで、伸展(後ろへ伸ばす動き)が入っていません。左脚へ体重を乗せるのを避けているので、体がよろけてしまうんです。

痛む場所ではなく“脚の内側から骨盤”に着目

沖倉先生

膝の内側が全然動かず、固まっています。この緊張が足の内側の内転筋へずんと下りていて、外側の筋肉に制限をかけている。たどっていくと、骨盤の内側までつながっています。ここが原因です。

患者さん

膝が痛いのに、骨盤の内側から来ているなんて思いもしませんでした。

沖倉先生は、痛む膝や足首を直接強く揉むのではなく、内転筋から骨盤の内側へ続く硬さを出発点と見ました。以前に受けたお腹の手術の影響で内側の組織が硬くなり、それが膝へ波及して痛みを増強させている——そう見立てて、まず制限の元になっている脚の内側から整えていきます。

施術——骨盤の内側から膝・足首へ

足が上がる範囲を確認してから、内転筋と骨盤の内側の緊張をゆるめ、膝を通って足首へ続く制限を順にほどいていきます。強く押し込むのではなく、動かなかった内側を少しずつ動くようにしていく施術です。

患者さん

あ、足が自然に上がりました。さっきより軽いです。

沖倉先生

足首のところにあったしびれも、この内側の制限が元でした。ここを取っていきますね。

施術後の変化

立って歩いてもらうと、あれほど鋭かった痛みが出ません。膝を曲げたときの突っ張り感も消え、乗せられなかった左足に体重をかけられるように。まだ少しびっこは残るものの、痛みがないだけで歩き方がまるで違います。

患者さん

おかげ様で、もう嘘みたいです。あの痛みはどこに行ったんでしょう。立って歩いてもビリッと来ないんです。

沖倉先生

内転筋にあった硬さを取り、膝を通って骨盤の中まで走っていた緊張を整えました。以前の手術の影響が重なって、膝の痛みが強くなっていたんです。

動画で交わされた詳しいやり取り

沖倉先生

膝の痛みで来られたんですね。左右とも痛みますか?

患者さん

はい、両方痛くて、左は半月板と靭帯も痛めています。困っているのは、階段が使えなくて5分も歩けないことです。

沖倉先生

これまで、どこかへ通われていましたか?

患者さん

近くの治療院に行きました。でも1回8800円で、骨盤をすごくグイグイ押されて。怖くなって、自分で予約したのもキャンセルして、やめてしまいました。

沖倉先生

今、歩いていて痛むのはどのあたりですか?

患者さん

膝の下から脛のあたり、それと足首です。歩くと何かが突っ張ってくる感じで、左足に力が入りません。

沖倉先生

一度、いつも通りに歩いてみてください。……お尻を後ろへ出して、前かがみで歩くしかない状態ですね。左足に体重を乗せようとすると、体がよろけます。

患者さん

そうなんです。街まで行くときは必ずこうで、駅までは主人が車で送ってくれます。

沖倉先生

股関節を曲げたままで、後ろへ伸ばす動きが入っていません。膝の内側を細かく見ますね。……ここ、内側が全然動いていない。固まっています。

患者さん

そんなに固まっているんですか。

沖倉先生

この緊張が足の内側の内転筋へ下りて、外側の筋肉に制限をかけています。たどると骨盤の内側までつながっている。これが原因で、膝の下も足首も痛くなっているんです。

患者さん

実はこの膝、前に強くぶつけたことがあって。骨が折れたかと思うくらい痛くて、湿布を貼りながら1週間職場に通ったら治った気になったんです。それが12月ごろまでは平気だったのに、急に痛くなって。

沖倉先生

注射で炎症が引くと、膝の中は治ったと思い込みがちなんです。でも2〜3か月後、半年後に戻ってくる方が多い。特にお腹の手術をされた方は、そこから離れた場所へつながって、ある日突然痛みが強くなることがあります。

患者さん

まさにそれです。歩けなくなるほどになったことなんてなかったのに。職場から帰れなくなって、松屋の前で主人に電話して、階段を上がってタクシーでやっと帰ったんです。

沖倉先生

では、足の制限が起きているところを取っていきますね。……ほら、足が自然に上がるようになりました。

患者さん

本当だ、軽い。自然に上がります。もう嘘みたいです。あの痛みはどこに行ったんでしょう。

沖倉先生

内転筋の硬さを取り、膝を通って骨盤の中まで走っていた緊張を整えました。左右にあって、症状とちょうど一致していたんです。今日きれいに取れましたので、様子を見ていってください。

患者さん

曲げたときの突っ張り感もなくなりました。左足に重心をかけられなかったのが、普通に乗せられます。ちょっとびっこはしますけど、痛みがないだけで全然違う。これなら仕事もできそうです。先生に会えて、本当によかったです。

FAQ

この症例についてよくある質問

この症例では、どのような悩みが紹介されていますか?

突然の膝痛・歩行困難という悩みを抱えた方の症例です。前日まで元気だったのに、杖が必要で5分も歩けなくなった女性という生活上の困りごとから、問診と動作検査、施術前後の変化までを紹介しています。

なぜ痛む場所ではなく、離れた部位を施術するのですか?

六層連動操法は、痛みの原因を痛む場所だけに求めません。皮膚から骨まで六つの層の癒着や、筋膜のつながりをたどり、離れた部位(お腹・胸郭・首・過去の手術痕など)から動きを取り戻します。この症例でも、痛む場所とは別の部位に着目して施術しています。

この施術は、どこで受けられますか?

六層連動操法は、セミナーを修了した認定施術者が全国・海外の治療院で行っています。お近くの認定治療院は「全国の治療院」ページからお探しください。

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