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「大股歩き」のコツ

ふだんの歩き方では、足の筋肉をうまく使えていないかもしれません。理学療法士が、腸腰筋を使う「大股歩き」のコツを動画で解説します。

解説:六層連動操法 開発者・沖倉国悦(理学療法士)

こんなこと、ありませんか?

  • 歩くと疲れやすい
  • 姿勢が悪い・猫背
  • 下腹・脚が気になる
  • 腰や股関節がつまる
  • 運動不足を感じる

ふだんの歩き方は、足の筋肉を使えていない

普通に歩くとき、じつは足の筋肉をうまく使えていないことが多いもの。とくに、股関節の奥の腸腰筋(ちょうようきん)が働かず、姿勢や代謝が落ちてしまいます。

普通に歩くときは、足の筋肉を上手く使えていません(動画より)
普通に歩くときは、足の筋肉を上手く使えていません(動画より)

大股でしっかり歩くと、この腸腰筋が使われます(ウォーキングで腸腰筋の面積が増えたという研究も)。歩き方を変えるだけで、体は変わります。

腸腰筋を使う「大股歩き」

いつもの歩きを、少し変えるだけ。30メートルほど往復して、体の動きの変化を感じてみましょう。

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脚を後ろに大きく伸ばして歩く大股・少し早歩き

少し早歩きで、脚を後ろに大きく伸ばすように大股で歩きます。後ろに伸ばすことで、股関節の奥の腸腰筋がしっかり使われます。まずは30メートルほど往復してみましょう。

少し早歩きで、脚を後ろに大きく伸ばす大股歩き(動画より)
少し早歩きで、脚を後ろに大きく伸ばす大股歩き(動画より)

やるときの注意

無理は禁物。 痛気持ちいい” までにしましょう。

  • 痛みが出るときは無理をしない
  • 転倒に注意(安全な場所で)
  • 膝・股関節に痛みがある方は無理のない範囲で

強い痛み・しびれ・長引く症状がある場合は、医療機関にご相談ください。

歩き方を変えても不調が続くときは、全身のつながりから見直すのが近道です。お近くの認定治療院で相談できます。

そもそも「腸腰筋」は、なぜ大切なの?

腸腰筋は、背骨と脚をつなぐ体の奥のインナーマッスル。姿勢を支え、脚を引き上げる役割を担っています。ここが働かないと、つまずきやすくなる・下腹が出る・猫背になるなど、見た目にも動きにも影響が出ます。

現代の生活は座っている時間が長く、腸腰筋は縮こまったまま使われにくくなりがちです。だからこそ、毎日の「歩き」で自然に使えるようにするのが、いちばん続けやすいトレーニングになります。

効果を高めるコツ

  • 目線を遠くへ。うつむくと歩幅が狭くなります
  • 腕は「前に振る」より後ろに引く意識。脚も後ろに伸びやすくなります
  • 靴はかかとが安定するものを。サンダルより運動靴が向いています
  • 最初は30メートルから。慣れたら通勤や買い物の数分間を大股歩きに置き換えましょう

歩く前後で「歩きやすさ」「脚の上がり」を比べてみると、腸腰筋が使えた感覚がつかめます。毎日少しずつが、いちばん体を変えます。

よくある間違い

がんばり方を間違えると、疲れや痛みのもとになります。

  • 脚を「前に」大きく出そうとする——正しくは後ろに伸ばすのがコツです
  • 前のめりになってスピードだけ上げる——姿勢はまっすぐのまま
  • 膝や腰の痛みを我慢して歩き続ける——痛みが出たら歩幅を戻しましょう

ふだんからできる習慣

大股歩きとあわせて、座りっぱなしを区切るのも効果的です。30分〜1時間に一度は立ち上がる、エレベーターを階段に変える、信号待ちで骨盤を立てて立つ——小さな積み重ねで腸腰筋は目覚めていきます。

姿勢そのものが気になる方は、猫背のセルフケアや姿勢を守るセルフケアも参考にしてください。

1日の取り入れ方(例)

「運動の時間を作る」より、いつもの移動に混ぜるのが続くコツです。

  • 朝:駅や職場までの数分間を大股歩きに。脚を後ろに伸ばす意識で
  • 昼:昼食後の5分、建物のまわりを一周。食後の血糖値対策にもなります
  • 夕方:買い物や帰り道の30メートルだけでも「後ろに伸ばす」を思い出す
  • 週末:公園などで10分。歩き終わりの脚の軽さを確かめましょう

こんなときは受診を

歩き方の工夫は、健康な方の予防・体づくりが目的です。

次のような場合は、セルフケアより先に医療機関へ。

  • 歩くとふくらはぎが痛くなり、休むと治るをくり返す(血管や神経の病気が隠れていることがあります)
  • 股関節・膝の痛みが歩くたびに強くなる、腫れている
  • 片脚に力が入りにくい、つまずきや転倒が増えた

よくある質問

どのくらい歩けばいいですか?
まずは30メートルほど往復して、体の動きの変化を感じてみてください。慣れたら日常の歩きに取り入れましょう。
大股だと膝が痛みます。
無理のない範囲で歩幅を調整してください。痛みが出るときは中止しましょう。
どんな効果がありますか?
腸腰筋が使われ、姿勢や代謝のサポートになります。痛みの予防にも役立ちます。
雨の日など、外を歩けないときは?
室内で、その場で脚を後ろに伸ばす意識の足踏みをするだけでも、腸腰筋を使う感覚を保てます。安全な場所で行ってください。
高齢の家族にすすめても大丈夫ですか?
転倒に十分注意し、手すりのある場所や見守りのもとで、無理のない歩幅から始めてください。膝や股関節に痛みがある方は主治医にご相談を。
どのくらい続ければ変化が出ますか?
個人差がありますが、まずは2〜3週間、毎日の歩きの一部を大股歩きに変えてみてください。歩きやすさや姿勢の変化を感じる方が多いです。

もっと知りたい・相談したい方へ

その場のケアは動画で、根本の改善は治療院で。

※本記事は健康情報の提供を目的としたもので、診断・治療を行うものではありません。効果には個人差があります。しびれ・強い痛み・長引く症状がある場合は、医療機関にご相談ください。