▲ 股関節が固くなる原因と、かたい所をゆるめるセルフケアを実演しています
こんなこと、ありませんか?
- あぐら・開脚がしにくい
- ズボンを履く・靴下をはくのがつらい
- お風呂のまたぎ動作がしづらい
- 歩くと股関節の前や外がつまる
- 座っていると股関節が固まる
なぜ、股関節が固くなるの?
股関節が固い方は、前側(鼠径部)の組織が癒着して柔軟性を失っていることが多くあります。毎日ストレッチしてもやり方が少し違うだけで、なかなか結果が出ないことも。

しかも、この癒着は内側から外側まで広がっていることが多いもの。だからこそ、まず“かたい所”を見つけて、ピンポイントでゆるめるのが近道です。

かたい所をゆるめるセルフケア
まず“かたい所”を探すのがコツ。鼠径部(股関節の前)の内側・真ん中・外側を触って、かたい・痛い所を見つけます。
かたい所を押さえて、曲げ伸ばし曲げ伸ばし10回
鼠径部(股関節の前)で見つけたかたい所を、4本の指で押さえます。そのまま、股関節をその位置に向けて曲げ伸ばしを10回程度。内側・真ん中・外側と、かたい所を変えながら行いましょう。

ケアの前後で、あおむけで膝をどこまで開けるか(あぐらの開き)を比べると、変化が分かります。
やるときの注意
無理は禁物。 痛気持ちいい” までにしましょう。
- 強く押しすぎない・痛みが強いところは避ける
- しびれ・鋭い痛みがあるときは中止する
- 変形性股関節症など病気が疑われるときは医療機関へ
強い痛み・しびれ・長引く症状がある場合は、医療機関にご相談ください。
股関節のかたさがなかなか変わらないときは、全身のつながりから見直すのが近道です。お近くの認定治療院で相談できます。
股関節のかたさは、腰・膝にも波及します
股関節は体の中心にある大きな関節。ここが動かないと、足りない分を腰と膝が肩代わりして動くことになり、腰痛・膝痛の引き金になります。
「腰や膝をケアしても戻る」という方は、実は股関節のかたさが根っこにある——ということがよくあります。あぐらや靴下はきがつらくなってきたら、腰・膝のためにも股関節をゆるめるサインです。
効果を高めるコツ
- 入浴後に行うと、組織がゆるんで効果的
- ケアの前後であぐらの膝の高さを比べる(写真を撮ると分かりやすい)
- 押さえる強さは「イタ気持ちいい」の手前。曲げ伸ばしはゆっくり
- かたい所は日によって変わります。毎回、内側・真ん中・外側を触って確認を
よくある間違い
股関節は大きな関節ですが、繊細な場所でもあります。
- 反動をつけて無理に開脚する
- かたい所を強くグリグリ押し込む
- 鋭い痛み・しびれを我慢して続ける——すぐに中止してください
固めない習慣
股関節の前側は座っている間ずっと縮んでいます。30分〜1時間に一度立ち上がって腰を伸ばす、浅く座らず深く座る、1日の終わりに今回のケアを1〜2分——そんな些細な習慣が、翌朝の動きを変えます。
柔軟性全体を上げたい方は柔軟性を上げる癒着はがし、腰の重さには腰痛のセルフケアもどうぞ。
1日の取り入れ方(例)
股関節の前は「座るたびに縮む」場所。こまめなリセットが効きます。
- 朝:あおむけで膝を開き、その日の開きをチェック
- 日中:座って30分〜1時間ごとに立ち上がり、脚の付け根を伸ばす
- 夜:入浴後、かたい所を押さえて曲げ伸ばし10回を内側・真ん中・外側で
- 週に1回:あぐらの膝の高さを写真で比較
こんなときは受診を
股関節は、症状が進んでから気づかれやすい関節です。
次のような場合は、セルフケアより先に医療機関へ。
- 脚の付け根の鋭い痛み・しびれ
- 歩き始めや体重をかけたときに痛みが強く、日に日に悪化する
- 脚の長さが明らかに変わった、脚を引きずる
- 夜間痛がある、安静でも痛い
よくある質問
かたい所が見つけられません。
毎日ストレッチしても柔らかくなりません。
何回やればいいですか?
変形性股関節症と言われていますが、やっていいですか?
左右で硬さが違います。
毎日やっても大丈夫ですか?
※本記事は健康情報の提供を目的としたもので、診断・治療を行うものではありません。効果には個人差があります。しびれ・強い痛み・長引く症状がある場合は、医療機関にご相談ください。