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いびき・睡眠

いびき・無呼吸を、
自分でゆるめるセルフケア

いびきや睡眠時無呼吸は、じつは「舌〜足先のつながり」と横隔膜のこわばりが関係します。理学療法士が、寝る前にできるセルフケアを動画で解説します。

解説:六層連動操法 開発者・沖倉国悦(理学療法士)

こんなこと、ありませんか?

  • いびきを指摘される
  • 朝すっきり起きられない・日中眠い
  • 睡眠時無呼吸が気になる
  • 口を開けて寝ている
  • CPAPを勧められた/使っている

いびきは「深部のつながり」と横隔膜から

舌の筋肉は深部でつながっていて、じつは足先まで“一本の線”(ディープフロントライン)で続いています。このつながりがこわばると、舌が落ち込み、いびき・無呼吸につながります。

舌の筋肉は深部でつながり、足先まで“一本の線”で続きます(動画より)
舌の筋肉は深部でつながり、足先まで“一本の線”で続きます(動画より)

さらに、横隔膜(呼吸の筋肉)や大腰筋が硬くなると、呼吸が浅くなり、いびきをかきやすくなります。だから、舌と横隔膜の両方をゆるめるのがポイントです。

下にある大腰筋・横隔膜が硬くなることも関係します(動画より)
下にある大腰筋・横隔膜が硬くなることも関係します(動画より)

寝る前にできる3つのセルフケア

舌の位置を戻し、横隔膜をゆるめます。のどは強く押さず、やさしく行ってください。

1

のど(舌骨)を下げる舌の位置

のどの舌骨(ぜっこつ)から下の筋肉(舌骨下筋)を、下側へやさしく引っ張ります。のどの滑りが出て、落ちていた舌の位置が元に戻りやすくなります。

舌骨から下の筋肉を、下側へやさしく引っ張る(動画より)
舌骨から下の筋肉を、下側へやさしく引っ張る(動画より)
2

舌骨を引き上げる引き上げ

次に、舌骨の上の筋肉(舌骨上筋)で引っ張り上げるように動かし、舌まわりのバランスを整えます。

舌骨上筋で引っ張り上げる(動画より)
舌骨上筋で引っ張り上げる(動画より)
3

肋骨を動かして横隔膜をゆるめる横隔膜

肋骨を大きく動かすことで、内部の横隔膜がゆるみます。胸骨と肋骨の間で関節が動き、呼吸が深くなります。

肋骨を大きく動かして、内部の横隔膜をゆるめる(動画より)
肋骨を大きく動かして、内部の横隔膜をゆるめる(動画より)

やるときの注意

無理は禁物。 痛気持ちいい” までにしましょう。

  • のどは強く押さえない・痛みが出たら中止
  • 強い息苦しさ・無呼吸は医療機関へ
  • CPAP等の治療中の方は主治医に相談を

強い睡眠時無呼吸は、医療機関の受診を優先してください。

いびき・無呼吸が気になる方は、全身のつながりから整えるのも一つの方法です。強い症状は医療機関の受診を優先し、お近くの認定治療院にもご相談ください。

いびきを強くする生活習慣

セルフケアとあわせて見直したいのが生活習慣です。あおむけ寝は舌が落ち込みやすいため、いびきが強い方は横向き寝を試してみてください。寝る前の飲酒はのどの筋肉をゆるめ、いびきを悪化させます。

また、日中から口呼吸になっている方は、鼻呼吸を意識するだけでものどへの負担が変わります。体重の増加もいびきの大きな要因のひとつです。

効果を高めるコツ

  • 寝る前のルーティンにして毎晩行う(歯磨きとセットに)
  • のどのケアはなでる程度のやさしさで十分
  • 肋骨のケアは、ゆっくり深い呼吸と一緒に行うと横隔膜がゆるみやすい
  • 枕は高すぎないものを。高い枕はあごが引けて気道が狭くなります

よくある間違い

のど・呼吸に関わる場所です。無理は禁物。

  • のどを強く押す・つまむ——痛みや気分不良が出たらすぐ中止
  • いびき対策グッズだけに頼って、原因のこわばりを放置する
  • 強い無呼吸を「体質だから」と放置する——治療が必要な場合があります

眠りの環境を整える

寝室を暗く静かにし、寝る直前のスマホを控えると、眠りが深くなり筋肉の回復も進みます。朝すっきり起きられない・日中の強い眠気が続く場合は、睡眠時無呼吸の検査(自宅でできる簡易検査もあります)を検討してください。

呼吸の浅さには猫背のセルフケアも関係します。あわせてどうぞ。

1日の取り入れ方(例)

寝る前の数分を「のどと呼吸の準備時間」にしましょう。

  • 日中:口が開いていたら閉じて鼻呼吸。舌は上あごにつける
  • 夕方以降:飲酒は控えめに。寝る直前の食事も避ける
  • 寝る前:①②ののどのケア→③の肋骨ケアを深呼吸と一緒に。合計3分ほど
  • 就寝時:横向き寝。抱き枕で姿勢をキープ

こんなときは受診を

いびきの中には、治療が必要な「睡眠時無呼吸症候群」が隠れていることがあります。

次のような場合は、セルフケアより先に医療機関へ。

  • 家族に呼吸が止まっていると言われた
  • 日中の強い眠気、運転中に眠くなる
  • 朝の頭痛・起きても疲れが取れない状態が続く
  • 高血圧・心臓病・糖尿病がある方で、いびきが大きい

よくある質問

いびきは自分で治せますか?
原因はさまざまですが、舌の位置や横隔膜のこわばりが関係する場合、セルフケアで軽くなることがあります。強い無呼吸は医療機関の受診を優先してください。
いつやるといいですか?
寝る前がおすすめです。のどはやさしく、横隔膜(肋骨)は大きく動かすのがコツです。
CPAPを使っていてもいいですか?
治療を続けながら、補助として行ってください。心配な点は主治医にご相談ください。
どのくらいで変化が出ますか?
個人差がありますが、まずは2〜3週間、寝る前の習慣として続けてみてください。ご家族にいびきの変化を聞くのが分かりやすい目安です。
日中にやってもいいですか?
はい。特にのど・舌のケアは、日中のすきま時間に行っても構いません。
横向き寝が続きません。
抱き枕を使う、背中にクッションを置くなどで横向きを保ちやすくなります。無理のない範囲で工夫してみてください。

もっと知りたい・相談したい方へ

その場のケアは動画で、根本の改善は治療院で。

※本記事は健康情報の提供を目的としたもので、診断・治療を行うものではありません。効果には個人差があります。しびれ・強い痛み・長引く症状がある場合は、医療機関にご相談ください。