SHALLOW BREATHING
呼吸が浅い原因
息が吸いきれない・ため息が増えるときに見る「横隔膜の癒着」
深呼吸をしても途中で止まる、胸が開かない、気づくとため息をついている。病院で肺や心臓を調べても異常がない。六層連動操法では、こうした呼吸の浅さの多くを、横隔膜と、その下にある肝臓・胃を包む膜の癒着が、胸郭の動きを止めている状態と考えます。呼吸が浅い方の多くは、同時に首や肩のこり、背中の張りも抱えています。原因は同じ場所にあります。
編集:六層連動操法 事務局
作成:
- 呼吸が浅いのは肺の問題ではなく、横隔膜と胸郭が癒着で動けなくなっていることが多い
- 横隔膜は肝臓・胃を包む膜とつながっている。内臓の炎症が呼吸を浅くする
- 癒着を剥がすと、その場で息の入る深さが変わる
呼吸が浅くなる仕組み
息を吸うとき、横隔膜が下がり、肋骨が広がります。横隔膜のすぐ下には肝臓と胃があり、それぞれを包む膜は横隔膜とつながっています。肝臓や胃のまわりに癒着があると、横隔膜は下がりきれず、肋骨も広がりません。これが「吸いきれない」感覚です。
胸郭が広がらないと、首や肩の筋肉が代わりに持ち上げて呼吸を助けます。だから呼吸が浅い方は、首こり・肩こりを一緒に抱えていることが多いのです。
呼吸の浅さと一緒に出やすいサイン
- 右の肋骨の下が張る、食後に重い(肝臓まわり)
- みぞおちがつかえる、猫背になりやすい(胃まわり)
- 背中の真ん中が張る、肩甲骨の間が硬い(横隔膜の裏側)
- 声が出しにくい、話すと疲れる
- いびき、眠りが浅い
これらが重なっている方は、呼吸・首肩・背中を別々の問題として扱うより、横隔膜まわりの癒着という一つの原因で見たほうが説明がつきます。
六層連動操法が確認すること
六層連動操法は、皮膚のすぐ下から骨膜まで、幾重にも入り組んだ筋膜のつながりを深さごとに「六つの層」としてとらえ、層のあいだに生じた癒着を剥がしていく手技療法です。
- 呼吸と動きを確認息を吸ったときの胸郭の広がり、上を向く動作、肋骨の下の張りを整理する
- 原因をたどる横隔膜・肝臓・胃のまわりで、胸郭を止めている癒着を探す
- 癒着を剥がして再確認剥がしたあと、同じように息を吸って深さを比べる
取れた癒着は、基本的に元には戻りません。長年の癒着は1回では取り切れない部分が残るため、次回に残りを再チェックして続きを進めます。
内臓の炎症が、呼吸を浅くする
肝臓や胃のまわりで炎症が続くと、内臓を包む膜が硬くなり、横隔膜の動きを止めます。高温で調理した油(揚げもの・炒めもの・スナック菓子)、甘いもの、加工食品(ハム・ソーセージ・インスタント食品・コンビニ弁当)、アルコールの頻度やタバコの本数は炎症のもとです。取れた癒着は戻りませんが、炎症が続くと新しい癒着ができます。
施術の様子(動画)
実際の施術で、痛む場所ではなく原因の場所をたどり、癒着を剥がしたあとに動きがどう変わるかを公開しています。
ついにプロの鍼灸師が来院!7年前の怪我で深呼吸ができない、後屈できない…【肩鎖関節脱臼】(YouTube・25,277回再生)
同じ症状の施術症例
問診から動作の確認、原因の見立て、施術後の変化まで、記録として公開しています。
よくある質問
肺の検査で異常がないのに、息が吸いにくいです。
肺は空気を入れる袋で、袋を広げるのは横隔膜と胸郭です。そこが癒着で動けないと、肺が健康でも息は浅くなります。
深呼吸の練習をすれば良くなりますか?
動ける範囲での練習は構いません。ただ、横隔膜を止めている癒着は、練習では剥がれません。
緊張やストレスのせいだと言われました。
緊張で呼吸が浅くなることはあります。ただ、落ち着いているときも吸いきれないなら、体の側に原因があると考えます。
1回で変わりますか?
横隔膜まわりの癒着が剥がれると、その場で息の入る深さが変わる方が多くいます。残っている癒着は次回に再チェックします。
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この記事について
六層連動操法事務局が、沖倉国悦の臨床経験と公開している施術動画・症例記録をもとに作成しています(作成日:2026年10月03日)。「癒着」は六層連動操法の臨床上の見方を含む言葉です。記事の訂正・ご質問はお問い合わせページへお寄せください。
