CASE 47 ヘルニア・手術後
20年のこわばりの元は、手術痕の真後ろにあった

首と腰のヘルニアで20年——子宮筋腫手術後の骨盤内癒着を検査

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首と腰のヘルニアで、痛みとこわばりが20年以上続く看護師の女性が登場

沖倉先生

首と腰にヘルニアがあって、痛みとこわばりが20年も続いている。横になって眠れないということですね。

患者さん

横になると、背中にバリバリと鉄板が入ったような感じになります。最近は両足も全体が重だるくて、午後になるとかなり辛いです。

2002年に子宮筋腫の手術を受け、その1年ほど後に腰痛・ヘルニアになり、以来だんだん悪化してきたそうです。じっと座ったり横になったりすると瞬間に痛み、夜は2時間ほどで目が覚め、朝は全身がカチカチで起き上がれません。首も固まり、下を向いて作業したあとは手で頭を支えないと上げられない状態でした。

動作検査——左への寝返りができない

患者さん

こっち(左)はちょっと無理です。いつも横向きで寝るんですけど、右を下にすると今度はそっちが痛くなって。

上半身は比較的柔らかいものの、骨盤の周辺が硬く、左への寝返りは痛みで止まります。寝た状態から起き上がる動作も、見ているだけで辛そうなほど固まっていました。

首や腰ではなく、手術後の骨盤内の癒着に着目

沖倉先生

子宮筋腫の手術をしていると、その真後ろの骨盤が痛くなるのが特徴です。しかも縦ではなく横に切っていますね。筋膜は縦に走っているので、横に切るとそれなりに障害が出て、余計に強くなります。

これまで遠くの治療院まで通いましたが、結果は悪化するばかりで、諦めて何もしない時期もあったそうです。先生は背中側に「へばりついている感じ」の硬さを見つけ、そこから取っていきます。

沖倉先生

背中の方にへばりついているので、ここを取っていきます。……だいぶ動くようになりましたね。

患者さん

あ、全然違います。こっちを向いただけですごく痛かったのが、取れてます。

骨盤から首まで——20年のこわばりが動き出す

できなかった左向きが楽になり、股関節のあたりやお腹の中の痛みも消えました。肩も軽くなり、首にずっとあった「塊のようなもの」がなくなって横を向けるように。手で支えないと上がらなかった頭も、そのまま上がります。

患者さん

20年のこわばりが……すごい、すごいです。血が流れてます、今。腰がとにかく楽です。

沖倉先生

骨盤の中がすごく固まっていました。首は関節的に固くなっているだけで、骨盤から引っ張られていたんです。肩も同じように引っ張られて猫背になります。

動画で交わされた詳しい問診

沖倉先生

今回はヘルニアが首と腰にあって、痛みとこわばりが20年も続いている。痛みで横になって眠れないということですね。

患者さん

はい。横になると背中にバリバリと鉄板が入ったような感じになります。最近は足も痛むようになって、両足全体が重だるくて、午後になるとかなり辛いです。

沖倉先生

2002年に子宮筋腫の手術をして、それ以降だんだん悪化してきた感じですか。

患者さん

そうなんです。手術から1年くらい経って腰痛になって、ヘルニアになりました。それまでは全くなかったんです。

沖倉先生

右側がメインですか。日常の動作で生活に支障が出るのはどんなときですか。

患者さん

首も腰も右です。動いているときはまだいいんですけど、じっとしたり座ったり横になったりすると瞬間に痛くて。夜もちょこちょこ目が覚めます。2時間くらいで。

沖倉先生

お仕事は看護師ということですが、夜勤はありますか。

患者さん

今は日勤で事務的な軽い仕事です。以前はハードなところに勤めていたので、腰痛はそのせいだとずっと思っていました。でも子宮筋腫の手術のあたりからおかしくなった気がします。

患者さん

起き上がるときも全身がこわばってカチカチになります。前に行く動作が辛くて、朝起きた直後は本当に動けません。

動作検査と施術中のやり取り

沖倉先生

上半身は結構柔らかい感じがありますが、骨盤の周辺が辛いですね。寝返りをしてもらえますか。

患者さん

左はちょっと無理です。いつも横向きで、右を下にして寝るとそっちがまた痛くなるんです。首も固まって、下を向いて作業したあとは自分の手で支えないと上がりません。

沖倉先生

では起きる動作をお願いします。……辛そうですね。背中の方、ここに引っかかりがあります。へばりついている感じなので、ここを取っていきます。

沖倉先生

だいぶ動くようになりましたね。これまではどこに通われましたか。

患者さん

結構遠くまで行きました。でも結果は悪化するばかりで、全く治らない。諦めて何もしない時期もあったんですが、そうするとまたガチガチに固まってきて。

沖倉先生

子宮筋腫の手術をしていると、その真後ろの骨盤が痛くなるのが特徴です。

患者さん

切り方も縦じゃなくて横だったんです。傷が目立たないようにと横向きに切ってもらったんですけど、それが悪かったのかなと思いながら。

沖倉先生

筋膜は縦に走っているので、横に切るとそれなりに障害が起こります。余計に強くなりますね。……どうですか、動きますね。

患者さん

こっちを向いただけですごく痛かったのが、取れてます。すごい、楽になりました。股関節のところ全体と、お腹の中も痛かったんです。だから左を向いて寝るのも辛くて。でも全然引っかかりもないし、痛みもない。消えましたね。びっくりです。

沖倉先生

骨盤の中が、やっぱりすごく固まっていました。

患者さん

肩も全然違います。さっきまでここにあった、何だろうこれ、みたいなのがなくなってる。20年のこわばりが……すごい、すごいです。血が流れてます、今。腰がとにかく楽です。私の痛いところをビシバシ当てられました。

沖倉先生

そこに塊があったからです。触った感覚で、そこがつながっているのが分かります。骨盤の中から。

患者さん

首も楽なんですけど。腰のことばかり言っていましたが、首のこのあたりにずっと塊みたいなのがあって。それが楽で、今は横を向けます。

沖倉先生

首は関節的に固くなっているだけです。骨盤から引っ張られている。肩も同じように引っ張られるから猫背になります。腕を上げてみてください。

患者さん

いやいや、上がらなかったんですよ。こうやって手で持ち上げないと。

施術後の解説

沖倉先生

解説します。おっしゃる通り、子宮筋腫の手術が原因で骨盤内の癒着が非常にひどくなっていました。手術で膜が硬くなり、骨盤内が全然動かない。その膜が張り付いて、腰まで来ていました。左の腰が多かったですね。腰椎は5番から1番まで全部硬くて、これも骨盤から波及したものです。

沖倉先生

右側は骨盤がメインで、5番4番が動かなかった。首でいうと6番7番、胸椎の3番4番5番あたりが固まっていて、それが腕の制限になっていた。元を正せば骨盤から首も引っ張られていたんです。

患者さん

もともとの原因はここ(骨盤)だったんですね。女性はそういうトラブルが多いような。

沖倉先生

多いですね。帝王切開でも同じ症状を抱えますし、子宮筋腫や卵巣も。切ると、そこからの出血で癒着に至るケースが多いんです。

患者さん

原因を突き止めていただいて良かったです。今こうして話していても全然違う。痛みが全くなくなっちゃいました。やっぱり手術で切るのはリスクがありますね。

沖倉先生

横に切るなら縦に切った方がいい、というのが正直なところです。帝王切開も目立たないからと横に切ることが多いですが、筋膜のつながりのラインが縦に走っているので、横断すると癒着の量がどうしても大きくなります。

患者さん

最初は横に切ってもらって良かったくらいにしか思っていませんでしたが、こんなにいろんなことに響いてくるなら縦の方が良かったです。うわ、嬉しい。ありがとうございました。

FAQ

この症例についてよくある質問

この症例では、どのような悩みが紹介されていますか?

ヘルニア・手術後という悩みを抱えた方の症例です。20年のこわばりの元は、手術痕の真後ろにあったという生活上の困りごとから、問診と動作検査、施術前後の変化までを紹介しています。

なぜ痛む場所ではなく、離れた部位を施術するのですか?

六層連動操法は、痛みの原因を痛む場所だけに求めません。皮膚から骨まで六つの層の癒着や、筋膜のつながりをたどり、離れた部位(お腹・胸郭・首・過去の手術痕など)から動きを取り戻します。この症例でも、痛む場所とは別の部位に着目して施術しています。

この施術は、どこで受けられますか?

六層連動操法は、セミナーを修了した認定施術者が全国・海外の治療院で行っています。お近くの認定治療院は「全国の治療院」ページからお探しください。

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