股関節が痛いということで、変形性股関節症。10m歩いては休むのを繰り返すくらい痛いと。何かきっかけはあったんですか。
特にないです。もう急にだったから。歩き始めたらもう歩けなくて。
左の股関節の痛み。きっかけもなく急に始まり、歩くのもつらいうえ、特に階段を上る時は膝を上げると股関節が曲がって、骨が「メリッ」と引き刺さるような痛みが出ます。「骨がずれているようなイメージで、刺さっている感じ」と本人は言います。
靴下が履けないんです。前は椅子の上にかかとを上げてピッと履いていたんですけど、今はこうすると詰まる感じがあって上げられない。ここでしか履けないです。
動作検査では、歩く・階段の上り下りの痛み、靴下が履けない、股関節が曲がらないことによる前傾姿勢、寝返りの痛み、の4つを確認。普通に立つと体がすごく前傾してしまい、本人いわく「おばあちゃんみたいな姿勢」。寝ている時にも外側にビッと激痛が走って、うわっと起きることがあるそうです。ベッドで横を向く動作もつらく、痛い側を下にすると「もうこっち痛いです」と声が出ます。
やっぱり内側がひどいね。内側から触れるこの筋肉がすごく張っています。あと恥骨のこの前側、ここはパンパンになっている。
そこ、いつも痛いです。痛いところです。なんて言うのかな、雑巾を絞ったのを元に戻されているような感覚。
「骨頭が動いていないんですよ」と先生。臼蓋から骨頭が癒着して全然動かない場所があるので、そこを動かしていきます。少しすると本人は「あ、抜けてる。なんかふわってしました」。先生の見立てでは、変形性股関節症でも末期なら手術適応ですが、この方の場合はレントゲンを見た限り骨頭が臼蓋の中にしっかり収まっているので、今のところ手術する必要はない。痛みの原因は、骨頭の動きの悪さによって筋肉が攣縮していること。そこを取ってあげれば、かなりスムーズに動けてくるはずだといいます。
された経験がないから、痛みがどう変化するかの感覚は分からないんですけど……痛みを釘で表すなら、その釘がポンポンポンってどんどん抜けていっている感じです。
確実に抜いています。あと2本くらいかな。……これで動きましたね。ほら、全然違うでしょう。
さっきまで自分では上げられなかった脚が上がります。「骨頭が動いていないだけで、こんなに違う」。残っていた攣縮は股関節の中ではなく肩のあたりにあり、そこを抜くと「さっきまで痛かったのが、ふっと痛みがなくなった」。肩こりがあるからと首ばかり揉んでもあまり意味がなく、こちらの方から発している、と先生。反対側は骨頭は動いていて筋肉の癒着がメインだったため、背中の筋肉を緩めていきました。
あ、全然いけます。すごい、すごい、すごい。曲がる。上がる、上がります。これ、全然できなかったからね。
屈曲動作も寝返りも、痛みなくできるようになりました。歩いてみると「歩ける、歩ける。膝が上がる。ちゃんと上がります。全然違います」。来院時の、かばうような歩き方は消えています。
足を上げられているだけなんですけど、魔法みたいにふっと痛みが抜ける瞬間が分かって、「あれ、軽い軽い」みたいな。今までできなかった動作が本当にできるようになって、ちょっとびっくり。すごい楽です。ありがとうございます。
股関節が痛いということで、変形性股関節症ですね。10m歩いては休む、それを繰り返すくらい本当に痛くて。何かのきっかけはあったんですか。
いや、特にないです。もう急にだったから。歩き始めたらもう歩けなくて。
症状としては、どういう動作がつらいとかありますか。
歩くのもそれなりにつらいのと、やっぱり階段を上る時が全然。膝を上げると股関節も曲がるので、それが痛いんです。
どんな痛みですか。
骨がメリッと引き刺さる感じの痛みです。イメージ的には骨がずれているようなイメージで、刺さっています。左が痛いです。こうやって、こうやって歩かないといけない。
靴下はどうですか。
履けないです。前は椅子の上にかかとを上げてピッと履いていたんですけど、今はこうすると詰まる感じがあって上げられないので、ここでしか履けないです。
足を前に出して普通に立つと、体がすごく前傾しちゃっていますね。
おばあちゃんみたいな姿勢になっています。あと、たまに寝ていて激痛が来る時がありますね。外側にビッといった瞬間に、うわって起きる時があります。
なるほど。横を向いてもらっていいですか。きつそうですね。
ああ、もうこっち痛いです。やっぱり痛いです。もう力が入れられないので。
股関節をちょっと上げていきますと、やっぱり内側がひどいね。内側から触れるこの筋肉がすごく張っています。あと恥骨のこの前側、ここはパンパンになっている。
そこ、いつも痛いです。痛いところですね。なんて言うのかな、雑巾を絞ったのを元に戻されているような感覚。
骨頭が動いていないんですよ。臼蓋から骨頭が癒着していて、全然動かない場所があるので、そこを動かしています。
あ、抜けてる。なんかふわってしています。ふわってしました。
これでだいぶ痛みが取れるので、今度は前側に移ります。捉えました。
あ、今なんか……なんだろう。された経験がないから、実際その痛みがどう変化するかという感覚は分からないんですけど。
確実に抜いています。こちらで感覚を全部感じ取っていますから。
痛みを釘で表すなら、その釘がポンポンポンって、どんどん抜けていっている感じです。
あと2本くらいかな。
股関節症とかだと、骨頭が動いていないことは多いんですか。
多いですね。ほぼほぼ皆さんそうです。そもそも変形性股関節症で末期になったら手術適応なんですけど、あなたの場合は骨頭と臼蓋の関係で、骨頭がしっかり臼蓋の中に収まっているので、今のところ全然手術する必要はないかなと、レントゲンを見た限りだと分かります。
じゃあ、何が痛みの原因なんですか。
骨頭が臼蓋から動きがすごく鈍い場所があって、そこから筋肉が攣縮を起こしている部分が強いんです。だからそこを取ってあげれば、かなりスムーズに動けてくるかなと。これで動きましたね。ほら、全然違うでしょう。
へえ。骨頭が動いていないだけで、あんなに。ああ、すごい。さっきは動かしていなかった。自分だと上げられなかったですよね。
ここに少し攣縮があるので。ここはまた股関節内ではないところね。この肩、ここを触ると痛いですか。
痛いです。痛いですよ、そこ。
ここ抜きます。……はい、今抜きました。
分かりました。あれ、さっきまでもう痛かったんですけど、なんかふっと痛みがなくなった。
肩こりがあるからと首をずっと揉むじゃないですか。あれはあんまり意味がないんですよ。正直、こっちの方から発しているんです。反対側を向いていただいていいですか。
よいしょ。ああ、曲げられる。
こっちは骨頭は動いているので、筋肉の癒着がやっぱりメインです。さっき左側は骨頭が動いていなかったんですけど、こっちは筋肉です。背中の筋肉をちょっと緩めていきます。硬いです。痛かったところが取れてくる。だいぶいいんじゃないかな。
屈曲動作、行きますよ。
すごい。なんで。
もう1回、寝返り動作もやっていただいていいですか。
はい。あ、全然いけます。すごい、すごい、すごい。曲がる。上がる、上がります。これ、全然できなかったからね。
良かったですね。歩いてみましょう。
あ、歩ける、歩ける。すごい。あ、膝が上がる。ちゃんと上がります。全然違います。いける、いける、いける。足を上げられているだけなんですけど、それがなんか魔法みたいに、ふっと痛みが抜ける瞬間が分かって、あれ、軽い軽い軽い、みたいな。今までできなかった動作が本当にできるようになって、ちょっとびっくり。すごい楽です。ありがとうございます。
こちらこそ、ありがとうございました。
変形性股関節症という悩みを抱えた方の症例です。釘がポンポン抜けていく、と本人という生活上の困りごとから、問診と動作検査、施術前後の変化までを紹介しています。
六層連動操法は、痛みの原因を痛む場所だけに求めません。皮膚から骨まで六つの層の癒着や、筋膜のつながりをたどり、離れた部位(お腹・胸郭・首・過去の手術痕など)から動きを取り戻します。この症例でも、痛む場所とは別の部位に着目して施術しています。
六層連動操法は、セミナーを修了した認定施術者が全国・海外の治療院で行っています。お近くの認定治療院は「全国の治療院」ページからお探しください。
同じ悩みの症例をまとめて読めるほか、お近くの認定治療院で施術を受けられます。