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MIGRAINE & ADHESION

片頭痛の原因を頭の外に探す
みぞおち・骨盤・胸郭の癒着が、頭を後ろへ引っぱる

片頭痛が起きると、仕事や学校を休まざるを得ない。痛み止めが手放せず、頭がすっきりした日が思い出せない。頭痛外来の治療を続けながら、肩こりや腰痛、胃の不調も一緒に抱えている。六層連動操法は「頭痛だけを持っている人はほとんどいない」という前提で、頭から離れた場所の硬さが、頭を後ろへ引っぱっていると見ます。

この記事のポイント
  • 頭痛のある人は肩こりも腰痛もお腹の不調も抱えていることが多い。全身がつながっている証拠
  • 小学生から10年続いた片頭痛の原因は、みぞおちから左の背中、左の骨盤、横隔膜の硬さだった
  • 頭の後ろが締めつけられる感覚は、頭の筋肉ではなく、胸郭から首を通って後頭部へ届く引っぱり

片頭痛はなぜ起きるのか——六層連動操法の見方

片頭痛は、医療機関で診断と治療が行われる頭痛です。予防薬や発作時の薬があり、頭痛外来や神経内科で相談できます。六層連動操法は、片頭痛そのものを「頭を引っぱっている癒着」の問題として施術します。手技で変えられないのは、骨の変形や腫瘍のような器質的な原因だけです。そのうえで、頭痛のある方が一緒に抱えている肩こり・腰痛・胃の不調・あごの不調を、一本のつながりとして見ます。沖倉は「頭痛だけを持っている人はほとんどいない。頭痛のある人は肩こりもあるし、お腹も腰も痛くなりやすい。全身がつながっている証拠です」と話しています。

頭を包む膜は、首の筋肉を通って胸郭、横隔膜、みぞおち、骨盤へとつながっています。手術やケガ、胃や腸の炎症のあと、修復の過程で膜どうしが貼りついたまま残ったものが癒着です。癒着はまわりの膜を引っぱり続け、引っぱられた筋肉は縮こまります。みぞおちや骨盤で始まった縮こまりが首の筋肉(胸鎖乳突筋)を通って耳より後ろの頭へ抜けると、頭の後ろが締めつけられ、こめかみがズキズキします。頭を揉んでも変わらないのは、引っぱっているのが頭ではないからです。

小学5年生から約10年、片頭痛で痛み止めを飲み続けてきた学生さんの症例があります。痛くなると寝込んでしまい、中学校にも行けなかった。肩・背中・腰の痛みで眠れず、吐き気、顎関節症、胃の不調もありました。頭の感覚を「重いジャケットを羽織って、頭にフードをかぶって後ろに引っぱられている感じ」と表現しています。沖倉が見つけたのは、みぞおち付近から左の背中にかけての固まりと、左の股関節から骨盤の少し左の硬さでした。「ここから胸鎖乳突筋を通って、耳より後ろの頭へ抜けています」。

緊張型・片頭痛・群発頭痛の痛む場所の図

頭痛の種類と痛む場所(緊張型・片頭痛・群発)。片頭痛は片側のこめかみから目の奥に出やすい
出典: Jairo Hernandez et al., CC BY 4.0

首の筋肉の横から見た図

胸鎖乳突筋は耳の後ろの骨に付く。みぞおちや骨盤からの引っぱりは、この筋肉を通って頭の後ろへ届く
出典: OpenStax College, CC BY 3.0

横隔膜を下から見た図

横隔膜(下から見た図)。みぞおちの奥にあり、肋骨の内側と腰の前側(大腰筋)につながる
出典: OpenStax, CC BY 4.0

図1 頭痛の種類ごとの痛む場所と、頭を引っぱるラインの通り道。みぞおちの奥の横隔膜から首の前側の筋肉を通って、耳の後ろ・頭の後ろへ引っぱりが届く
画像は Wikimedia Commons の公開画像(各出典・ライセンスを表記。英語のラベルは日本語に置き換えた派生版)。記事の症例の方のものではない。
炎症から修復、癒着へ進む3段階の図
炎症から修復、癒着へ進む3段階の図(スマホ用)
図2 炎症が起こると、体は傷をふさぐために線維を集めて修復する。そのとき、本来は別々に滑るはずの層同士が結ばれてしまうのが「癒着」。
お腹の癒着から攣縮がライン状に広がり、離れた首や膝に痛みが出る図
お腹の癒着から攣縮が広がり離れた場所が痛む図(スマホ用)
図3 お腹の癒着(赤)から、筋膜のつながりに沿って攣縮のライン(金の点線)が上下に広がり、首・肩や膝など離れた場所に痛み(赤い輪)として現れる。

痛み止めと頭のマッサージで変わらない理由

痛み止めは、発作のときの痛みの信号を抑えます。必要な薬で、主治医の指示どおりに使ってください。ただ、頭を後ろへ引っぱっている胸郭や骨盤の硬さには触れていないので、発作が引いてもまた次の発作が来ます。症例のお母様は「市販薬だけで月に何万円もかかる」「頭がすっきりしたことがなく、普通がどんな感じか分からない」と話していました。

頭や首を揉むのも同じです。首の筋肉がゆるんでも、その首を引っぱっているみぞおちや骨盤の癒着が残っていれば、数日で締めつけが戻ります。沖倉は「頭痛の原因をたどると、骨盤の左側と、胃の付近の横隔膜・左の肋骨の脇に固まりがあった。頭を揉んでも無駄なんです」と話しています。頭痛の方が肩や首をほぐし続けて変わらないのは、見ている場所が引っぱりの末端だからです。

表面を揉む施術と、深部の癒着をほどく六層連動操法の違い
揉む施術と癒着をほどく六層連動操法の違い(スマホ用)
図4 表面を揉む施術は浅い層で止まり、深い層の癒着は残る。六層連動操法はテコの原理で深い層に届き、癒着そのものを剥がす。

六層連動操法が確認すること

六層連動操法の考え方そのものは 癒着と痛みの考え方 にまとめています。ここでは、この症状で何を確認するかだけを書きます。

片頭痛の方には、頭を触る前に、脚を曲げたときの付け根の詰まり、脚を外に開いたときの上がり方、太ももの前の張り、みぞおちと肋骨の脇の硬さを確認します。頭から離れた場所のどこを押さえると首の張りと頭の締めつけが変わるかをたどり、引っぱりの出発点を探します。

  1. 動きを確認脚上げ・股関節の開き・首の回旋・頭の締めつけの出る動作、肩こり・腰痛・胃の不調の有無を整理する
  2. 原因をたどるみぞおち・横隔膜・肋骨の脇・骨盤の左右差・股関節で、首を通って頭へ届く引っぱりの出発点を探す
  3. 癒着を剥がして再確認テコの原理で胸郭の深い層に届かせて剥がし、脚の上がり方・太ももの張り・頭の締めつけ感を比べる

症例では、大腿四頭筋を本人に触ってもらうとパンパンに張っており、その原因を胸郭の癒着と見立てて肋骨とつないで引くと、太ももがその場で柔らかくなりました。「あっ、本当だ! 全然違う。じゅわ〜んとなってきました」。続いて頭の深い部分に手を当て「頭の中から攣縮を感じる」と探り、「今ポコっと抜けた」瞬間は本人にも分かったといいます。施術後は上がらなかった脚が自分で上がり、起き上がると「軽い。多分これが普通なんだろうな」。頭の締めつけ感もなくなり、「晴れやか! 目が! すっきりした感じがあります」と話しています。片頭痛の出発点は人によって違うので、みぞおちか骨盤か胸郭か、検査でたどります。

検査、施術、再検査という六層連動操法の施術の流れ
検査、施術、再検査という施術の流れ(スマホ用)
図5 六層連動操法の施術の流れ。感覚に頼らず、施術の前後で動きと痛みの検査をくり返し、変化が出なければ別の層・別の場所を検査し直す。

実際の施術での会話

片頭痛の原因を頭の外に探すの方の症例動画で、実際に交わされたやり取りです。沖倉が原因を伝えた言葉と、剥がした直後の反応を、動画の言い回しのまま引用しています。

沖倉「さっき全然上がらなかった脚を、自分で上げてみてください。」

患者さん「すごい! すごい! 全然違う。やばい。」

症例: 小学生から続く片頭痛——左の骨盤と横隔膜・胸郭の癒着を検査(片頭痛・頭痛)

沖倉「ここが引っかかって動けなかったところです。取れましたよ。ほら、だいぶ上がりやすくなったでしょう。」

患者さん「本当だ、腰がすごく楽になってきました。引っかかっている感じが全然ないです。骨盤の中の、揉めなかったようなところが楽になっています。」

症例: 2時間も眠れない。吐くほどの頭痛を癒着剥がし(吐くほどの頭痛)

沖倉「ここをちょっと触っていてもらえますか。少しだけそこを取っていきますね。心臓のこっちの壁と、こっちの壁がすごく固まっているでしょう。それが肩こりに通じているやつです。一度それを緩めます。」

患者さん「あ、はい。…すごい。」

症例: 中学から続く立ちくらみと頭痛——胸郭の内側の硬さと自律神経を検査(起立性調節障害)

炎症が続くと、新しい癒着ができる

片頭痛の方は、頭を引っぱっているみぞおちと横隔膜の硬さが、胃の炎症でまた戻ります。食べすぎた翌日や、飲んだ翌朝に頭痛が出やすい方は、頭の問題ではなく、胃からの引っぱりが強まったと考えてください。症例の学生さんも、胃の不調と顎関節症を頭痛と一緒に抱えていました。

頭痛の前日に多いもの。

  • チョコレート・チーズ・赤ワインなど、片頭痛の引き金として知られる食品(人によって違う)
  • 食べすぎ・遅い夕食(胃が横隔膜を押し上げる)
  • 甘いもの・清涼飲料の量(血糖の波)
  • 寝る前のスマホと睡眠不足(あごの食いしばりを強める)

炎症のもとになる食事・習慣の全体像は 癒着Q&A に、癒着ができる流れは 癒着と痛みの考え方 にまとめています。

施術の様子(動画)

片頭痛の原因を頭の外に探すの施術では、痛む場所ではなく原因の場所をたどります。癒着を剥がした直後に動きがどう変わるかを、編集せずに公開しています。

小学生から続く片頭痛——左の骨盤と横隔膜・胸郭の癒着を検査(YouTube)

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同じ症状の施術症例

片頭痛の原因を頭の外に探すで来院した方の記録です。問診・動作の確認・原因の見立て・施術後の変化を、症例ごとに読めます。

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よくある質問

頭痛が出ているときに受けてもいいですか?

いつもと違う強い頭痛、手足のしびれや麻痺、ろれつが回らない、発熱をともなう頭痛のときは、医師の診察が先です。いつもの片頭痛の発作中は頭には触れず、落ち着いてから引っぱりの元を確認します。

薬はやめたほうがいいですか?

薬については主治医の指示に従ってください。六層連動操法は薬の調整をしません。頭を引っぱっている硬さが減ると発作の頻度や強さが変わる方がいますが、薬をどうするかは主治医と相談してください。

頭が痛いのに、お腹や脚を見るのはなぜですか?

頭を後ろへ引っぱっているラインの出発点が、みぞおちや骨盤、横隔膜にあることが多いからです。症例の学生さんでは、胸郭の癒着をほどくと太ももがその場で柔らかくなり、頭の締めつけが消えています。

六層連動操法を受けられる治療院

六層連動操法は、沖倉国悦のセミナーを修了した認定施術者が全国で行っています。地域別に探せます。体験会・セミナー・施術モニター募集などの最新情報は公式LINEでご案内しています。

現在、沖倉国悦本人による新規の施術予約は受け付けておりません。

「六層連動操法は怪しい?」と感じた方は、医師監修の臨床試験の結果と受講した施術家の実績をご覧ください。

この記事について

六層連動操法事務局が、沖倉国悦の臨床経験と公開している施術動画・症例記録をもとに作成しています(作成日:2026年10月17日)。「癒着」は六層連動操法の臨床上の見方を含む言葉です。記事の訂正・ご質問はお問い合わせページへお寄せください。